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「40年遺骨収集続ける男」から考える"弔いの意味" 『骨を掘る男』の奥間勝也監督にインタビュー

東洋経済オンライン / 2024年6月14日 12時40分

具志堅さんは、骨を通じたグリーフケアといいますか、沖縄戦の死者と残された人を結びつける媒介者のような存在なんだと思います。

戦没者24万人の名前を1人ひとり読み上げる

――映画のラスト近く、平和祈念公園の「平和の礎」に刻まれた戦没者24万人、1人ひとりの名前を読み上げていく活動が出てきます。子どもも、米兵の親族も、たくさんの人が読み上げる会に参加している姿が、十数分近く撮影されていますね。

撮影を始めて、これは具志堅さんがやっていることと親和性が高いと思いました。戦没者のことを想う。1日22時間、10日あまりかけて読み上げる。

最初の編集では、あの場面だけで35分、さすがに長いかなあと。ただ、これでこの映画は終われると思いました。

――監督ご自身のちゃめっけな人柄がのぞき見えるのが、中学校での読み上げの場面です。後ろのほうで、列に並んでいた女の子が緊張から胸を押さえている。鼓動が伝わってきました。

あのカットは、僕も好きなところです。時報とともに全員が同じ方向を見て、心をひとつにする。それとは違う時間を撮りたいと思っていたので。

――次の構想はもうあるのでしょうか。

リサーチしているのは、生まれながらに障害を負った原爆被害者のひとの話です。すでに亡くなられているので、そのひとを撮ろうとしても撮れないのですが。

朝山 実:インタビューライター

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