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木村拓哉「Believe」があぶり出した元SMAPの現在 木村、稲垣、草なぎ、香取…それぞれの「俳優業」の現実

東洋経済オンライン / 2024年6月15日 13時30分

ドラマそのものは「脱獄もの」「冤罪もの」として一定レベルの関心を集め、木村さんはハードなロケに挑むなど熱演を続けていることは間違いないでしょう。ただ、今春の「アンチヒーロー」(TBS系)、「アンメット ある脳外科医の日記」(カンテレ・フジテレビ系)、「Destiny」(テレビ朝日系)、「くるり~誰が私と恋をした?~」(TBS系)などと比べると、SNSのコメント数もメディアの記事数も物足りなさが残ります。

「ネガティブな声があがりがちな一方で、ネット上の話題にはなりづらい」という苦しい状況にはどんな背景があるのでしょうか。木村さんが2016年のSMAP解散報道以降に出演した作品を見ていくと、その理由が浮かび上がってきます。

木村さんは、2017年1月期「A LIFE」、2018年1月期「BG」、2019年10月期「グランメゾン東京」、2020年4月期「BG 第2章」、2022年4月期「未来への10カウント」(テレビ朝日系)、2023年4月期「風間公親-教場0-」(フジテレビ系)で、いずれも主演を務めましたが、大半が“医療や刑事などの1話完結モノ”という保守的な作風からか、メイン視聴者が中高年層にとどまるなど話題性は今一歩。SMAPの解散騒動で下がってしまったイメージを上げるほどのインパクトを与えられず、新たなファン層を開拓できずに年月を重ねています。

「新しい地図」3人の俳優業にヒント

その間、木村さん自身、年齢を重ねて50代に突入。これは民放各局が最も求める「コア層(13~49歳)の年齢層から外れた」という事実であり、だからこそより「若年層の支持を得られる50代俳優なのか」が問われる状況に直面しています。

さらに、昨年のジャニー喜多川氏による性加害問題とジャニーズ事務所の対応が問題視されたとき、たびたび木村さんの無配慮なSNS投稿が批判を集めてしまいました。20代のころから変わらない若者風の言葉づかいに対する疑問なども含め、ネガティブな点で話題になるケースが続くという状況が起きているのです。

しかし、木村さんの出演ドラマがポジティブな話題にあがりづらくなった根本的な理由はこれらではないでしょう。その理由はSMAPの盟友たちの俳優業を見ていくと浮上してきます。

まず稲垣吾郎さんは現在NHK総合の「燕は戻ってこない」に出演中。元トップバレエダンサーで、自らの遺伝子を継ぐ子どもを望み、主人公の大石理紀(石橋静河)に代理出産を依頼する草桶基を演じています。優しく穏やかな佇まいながら、傲慢さや残酷さがにじみ出る演技は、まさに怪演であり、ハマり役。

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