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「世界一即戦力な男」が浪人して東洋大目指した訳 6年間引きこもり、夢をかなえるゾウ作者との縁

東洋経済オンライン / 2024年6月16日 8時0分

ウェブサイト「世界一即戦力な男」で一躍有名になった菊池良さん(画像:ウェブサイトより引用)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は高校1年生で中退し、2年生のときに大検を取得してから、6年にわたる引きこもり生活を経て、4浪の年に東洋大学文学部日本文学文化学科の夜間課程に合格。その後4年生のときにウェブサイト「世界一即戦力な男」を作った経緯が、書籍やドラマに。社会人とライター業の二足のわらじで働いた後に専業作家として独立し、累計17万部の大ヒットを記録した『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』シリーズなどの人気作品を手がけている菊池良さんにお話を伺いました。

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『もし文豪たち~』がヒット

今回お話を伺った菊池良さんは、大学卒業後にLIGからヤフーを経て、専業作家として活躍している方です。

【写真で見る】ウェブサイト「世界一即戦力な男」には面接ボタンも

累計17万部売り上げた『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』シリーズ(神田桂一氏との共著)など数々の作品を世に出していますが、その才能を培ったのは、浪人時代の「インプット」だったそうです。

22歳までどこにも所属せず、受験勉強もしていない状況で「危機感がなかった」と語る彼が浪人生活で得たものとは。現在に至るまでの半生を聞いてみました。

菊池さんは沖縄で生まれ、6歳まで名古屋で過ごしました。

「父親は早稲田の社会科学部出身で、転勤がある仕事をしていました。僕が生まれたころには沖縄で、それからすぐに名古屋に引っ越して、6歳ごろまで生活していました。その後東京に引っ越して、都内でも何度か引っ越していますが、今に至るまでずっと東京で暮らしています」

幼少期の菊池さんは、ふつうの「子どもらしい、子どもだった」そうです。勉強面も平均点より少し上くらいで、特段得意というわけではありませんでした。そんな当時の彼は、アニメやゲームが好きだったこともあり、漫画家になる夢を抱いていました。

「『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』が好きでした。習い事もしてなかったので、当時は家に帰ったらずっとゲームをしたり、アニメを観たり、漫画や絵を描いたりしていました。TOKYO MXのアニメの再放送や、テレビ東京の18時台のアニメを全部観ていましたね」

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