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飼いネコの「胸のしこり」放置で起きていた"悲劇" 9割は予防可能、知っておきたい「ネコの乳がん」

東洋経済オンライン / 2024年6月16日 8時50分

しかし、避妊手術は乳がんだけでなく、卵巣や子宮の病気の発生率や、発情期の問題行動を抑えられますから、メリットのほうが圧倒的に大きいといえます。

最近はペット保険もありますが、ペットが病気になるとたいてい自費診療となります。高額の治療費を避ける意味もありますが、なにより、家族であるネコが健康を維持しやすくなると思えば、避妊手術を避ける積極的な理由はありません。

とはいえ、デメリットもありますから、避妊手術をするかどうか、いつするかなどについては、かかりつけの動物病院でよく相談して決めてください。

人間と同じようにペットも長寿化が進み、これまで以上にがんに注意しなくてはいけなくなりました。

現在、ネコの死因は腎臓の病気と並んでがんが主要となっており、がんのうち一番多いのが乳がんとされています。ネコが長生きするようになれば今後ますますネコのがんは増えていくでしょう。

ネコの乳がんは早い時期の避妊手術や飼い主さんの日頃からの気配りで、予防や早期発見ができる可能性があります。

大切な家族とできるだけ長く一緒にいるために、これまでやっていなかったという方は、ぜひ今日から、マッサージによるチェックをしてみてください。

中村 進一:獣医師、獣医病理学専門家

大谷 智通:サイエンスライター 書籍編集者

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