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寿司≠SusHi Tech Tokyoで見えぬ東京の未来 都主催のイベントに感じた「期待はずれ」感

東洋経済オンライン / 2024年6月20日 13時0分

「2024年 未来の眺めが、 東京から変わります。 」のキャッチコピーで開催された東京都主催のイベント(筆者撮影)

東京都は2024年4月27日から5月26日にかけて、未来の都市像を体感できる「SusHi Tech Tokyo 2024」を開催した。

【写真】なぜ「SusHi」なの? SusHi Tech Tokyoで見たもの

SusHi Tech(スシテック)とは、Sustainable High City Tech(サスティナブル・ハイ・シティ・テック)を指す複合イベントであり、寿司に特化したものではない。

ただし、イベントに参加する独自キャラクターの「ロボコ」が、関連動画で自虐的に寿司を強調していたり、SusHi Tech Tokyo 2024のロゴマークに寿司のイメージがあるなど、洒落っ気のあるマーケティング手法という面もある。

国内外を問わず、広い世代から東京に目を向けてもらおうという、主催した東京都の戦略だ。

リーダーたちの議論から一般向けの体験展示まで

SusHi Tech Tokyo 2024の意義は、「持続可能な都市を高い技術力で実現し、都市課題の解決に向けた挑戦や東京の多彩な魅力を国内外に発信すること」としている。

構成要素は大きく3つあり、1つめは小池都知事が中心となり、世界5大陸の都市リーダーが次世代の都市について議論する「シティ・リーダーズプログラム(5月15~17日、於:ホテルニューオータニ東京)」。

2つめは、アジア最大規模のグローバルイノベーションカンファレンスと銘打つ「グローバルスタートアッププログラム(5月15日〜16日、於:東京ビッグサイト)」。

3つめが、主に一般向けの「ショーケースプログラム」で、日本科学未来館、江東区青海〜有明のシンボルプロブナード公園、有明アリーナ、そして海の森公園のエリアの4カ所で行われたもの。

【写真】SusHi Tech Tokyo 2024の現場から

ショーケースプログラムの各所での開催日程は少しずつ異なったが、筆者は4カ所が同日開催となった唯一の日曜日である5月19日に取材を行った。午前10時から午後4時ごろにかけて、丸1日めぐった形だ。

まず、りんかい線国際展示場駅を下車し、東京ビッグサイト方面に歩いた。すると、屋外フードコートがあり、そこからシンボルプロムナードと呼ばれる屋外路を進む。途中、環境への配慮をした食品、アート感覚を強めたファッションなどの小規模ブースがあった。

その先は、自動運転車や小型モビリティの試乗体験エリア。ただし、搭乗可能なモビリティの数は少なかった。

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