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ノアとヴォクシー「微妙に違う」購入者の嗜好 新旧ノア/ヴォクの新車購入者データを分析

東洋経済オンライン / 2024年6月21日 10時0分

賛否あった巨大なグリルも結果的に販売増につながったことが販売台数に表れている

競争の激しいミドルクラスミニバン市場で、売れに売れているトヨタの「ノア」と「ヴォクシー」。現在、販売されているのは2022年1月にフルモデルチェンジされた4代目で、新世代ハイブリッドシステムや数々の先進技術を採用している。

【写真】大人気「ノア/ヴォクシー」のデザインや内装を見る

フルモデルチェンジ直後はコロナ禍の物流停滞や半導体不足などにより、納車待ちが1年以上におよぶケースもあるほど、人気が集中していた。

実際に販売台数を見てみると、発売年となる2022年こそ納車遅延により停滞しているものの、2023年はノア/ヴォクシーともに大きく伸びている。なお、フルモデルチェンジ前はヴォクシーのほうが売れていたが、新型になってからは逆転してノアのほうが多くなっている。

これは、フロントマスクのデザインやグレード構成(ヴォクシーはエアロ仕様のみとなった)、トヨタ販売店の統合が影響していると考えられる。

そんな4代目ノア/ヴォクシーは、どんな人がどんな要件で買っているのか。一部、先代モデル(2014年1月発売)と比較しながら購入者の特徴を見ていく。分析データはこれまで同様、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用する。

<分析対象数>
■現行(4代目)ノア:1432名
■現行(4代目)ヴォクシー:1283名
■3代目ノア:4860名
■3代目ヴォクシー:8204名
※いずれも分析対象は新車購入者のみとする

先代から大幅に上昇した平均購入価格

はじめに、購入した人たちが「実際のところいくら支払ったのか」を見てみよう。下の表に「値引き前車両本体+オプション価格」「値引き額」「下取り額」「最終支払い額」を示してみた。

まず「値引き前車両本体+オプション価格」を確認すると、3代目から4代目になるにあたってノアは76万円、ヴォクシーは88万円も上昇している。

【写真】最新「ノア/ヴォクシー」のデザインを見る(70枚以上)

先述の通り最新のハイブリッドシステムや先進技術が多々盛り込まれていることが理由ではあるが、なかなかの上昇幅である。1クラス、車格が変わるほどではないだろうか。

一方で「値引き額」は、ほとんど同じである。車両本体価格が上昇していることを考えると、値引き率は渋くなっているわけだ。発売後あまり時間がたっておらず、人気も衰えていないため、積極的に値引きする理由もないのだろう。

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