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マンション組合総会「モンスター住民」の対処法 円滑なマンション・コミュニティのあり方とは

東洋経済オンライン / 2024年6月21日 11時30分

年に一度は必ずあるマンション管理組合の総会ですが、トラブルになる事例もあります(画像:genzoh / PIXTA)

5~6月にマンション管理組合の定期(通常)総会があった、という人も多いだろう。

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定期総会は、マンション管理組合の収支を含めた決算の内容などについての報告の場であり、来年度予算や次期理事会役員の選出も行われる。

区分所有者の意向をまとめ、マンションに関するさまざまな議案が決定する重要な集まりだ。管理組合の決算は年度末の3月としているマンションが多いため、5~6月に定期総会が開催されるケースが多い。

新築時から時間を経ているマンションの場合、管理組合活動を通じた「コミュニティ」がある程度形成されているケースが少なくない。マンション内での人間関係が構築されていれば、災害など緊急時の「共助」をはじめ、さまざまなメリットが期待できる。

一方、中古でマンションを購入し、初めて総会に出席した人の中からは既存コミュニティのあり方に戸惑ったという声も少なからず聞こえてくる。

管理会社への「カスハラ」や理事会の私物化も

そもそもマンションは年齢や性別、ライフスタイルや志向が異なる人々が暮らす共同住宅であり、コミュニティのあり方も千差万別だ。中には「モンスター住民」と呼ばれるような人々も存在し、マンション内でのトラブルに発展するケースもある。

例えば「マンション管理」における認識の違いから問題に発展することもある。

本来なら区分所有者が自ら主体的にマンション管理を行うための「管理組合」であり、そのための「総会」開催のはずだ。

ところが、「マンション管理は管理会社がやる仕事」との考えのもと、総会でも管理会社への不満・批判を展開する住民も一部いる。清掃や点検、日常的なメンテナンスなどの管理業務のミスをあげつらい、極端なケースでは委託費の減額や返金を求めることも。

管理会社の担当者はその立場上、言い分があっても反論が難しい。一方的かつ高圧的な態度での管理会社批判は、「カスタマーハラスメント」(カスハラ)と見なされても仕方がなく、それではマンション管理に必要なパートナーシップを築くことは難しい。

また、自分本位に物事を進めたい住民も厄介だ。総会で提示されたすべての議案において挙手し、持論を展開する人、他の住民の存在を無視する人も残念ながら存在する。

議事進行の妨げになり、本来取り組むべき議題に時間を割けないことも、合意形成を図る上で大きなデメリットとなる。

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