1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「苦手な人や嫌いな人」とあえてすべき1つのこと 同じお皿の料理をシェアするとさらに効果的

東洋経済オンライン / 2024年6月22日 19時0分

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

料理をシェアしたグループでは、あまり経営者に迷惑をかけてもいけないかなという配慮が働くのか、ストライキの日数を短く抑えたことがわかります。つまり、料理をシェアすると、協力的な関係が生まれ、敵対的な関係にはなりにくいのです。

政治家や外交官が、他国の政治家や外交官と、しょっちゅう会食をしているのは、それによってお互いの親密感や信頼感を高めているのでしょう。

一緒に食事をするのは、とてもよいことなのです。

最近の若い人は、「会社の人と飲みに行くのは面倒くさいだけ」と、せっかく誘われても敬遠するという話を聞きますが、それはあまりよくありません。いろいろな人と食事をしたり、お酒を飲んだりすることはとてもよいことなのですから。

「親切な人たち」と付き合ったほうがいい理由

友だちをつくるときには、できるだけ親切な人と付き合いましょう。自分のことばかり考える人よりは、他の人のことを考えて行動できるような人とお付き合いするのがポイントです。

自分の友だちが他の人に対して親切にしているのを見ると、私たちも感化されて、やはり人に親切にするようになります。自己中心的でなく、他の人のために行動できるような人間になれるのです。

ノースカロライナ大学のサラ・アルゴーは、他の人に「ありがとう」と言っている人が登場するビデオを視聴させると、そのあとで、自分も善意のある行動をとりやすくなることを実験的に確認し、これを「目撃者効果」と名づけています。アルゴーは、この現象を8回も追試実験することで、その正しさを確認しています。

自分の友だちが他の人のために、いろいろとよいことをしているのを間近で目撃していれば、そのうちみなさん自身も、同じように善意に溢れた行動をとれるようになります。

私たちは、一緒に付き合っている人の影響をものすごく受けるものですから。友人と同じことを「自分もやってみよう」と知らぬ間に思うようになっていきます。

逆もしかりで、ワガママで、自己中心的な振る舞いしかしない友人と付き合っていると、やはり自分自身も自己中心的になってしまうでしょう。

ですから、そういう人とはできるだけ距離をとって、もっと親切な人とお付き合いするようにしたほうがいいのです。「友だち選び」はとても重要です。

昔の日本人は、とても親切でした。

「困ったときには、お互いさま」という思想が社会全体に共有されていたので、隣近所の人から、「お味噌を分けてくれ」「お醤油を貸してくれ」とお願いされればごく自然に貸してあげたものでした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください