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インバウンドに沸く「お台場フードコート」の現在 外国人目線の「ザ・日本食」が集まる施設だ

東洋経済オンライン / 2024年6月23日 12時30分

並んでいると、すた丼の列にも外国人が多いことに気付く。土地柄、この辺に住んでいる人もいるだろうが、旅行者っぽい見た目の人が、やはり多い。東京グルメスタジアムには他にもうどんやかつ、さらに海鮮丼といったアイコニックな和食が多いにもかかわらず、インバウンドの注目が集まっているとしたら嬉しい限りである。

一方の金子半之助は、日本橋を拠点としておりすた丼とは好対照だ。こちらでは野菜上天丼を注文した。

まず到着したのはすた丼。卓に置くとともに非常にパンチ力のあるにんにくの香りが食欲を強く刺激する。通常の店舗より高いフードコート価格のためか、いつもよりアタマの肉が多い気がする。

はやる気持ちを押さえて、天丼を待つ。かなり待つ。揚げ物なのだから仕方ない。15分ほど待ったろうか、ようやくお出ましになった野菜上天丼、かなり具だくさんだ。

まずは、すた丼に生卵を落とす。この瞬間がたまらない。そして、せっかくなので天丼の海老を1本、すた丼に載せてみる。フードコートならではの競演といえよう。

それにしてもすた丼のパワーはすさまじい。肉1切れで、茶碗1杯を平らげられるほどのおかずパワーを携えている。あっという間に食べ終わってしまった。天丼も、海苔や卵の天ぷら、さらに大ぶりな舞茸の天ぷらなどを楽しみながら完食。

日本のコンテンツを楽しめる観光地に

大満足の昼食だったが、唯一の心残りはガンダムをじっくり見ながら食事できなかったこと。腹ごなしに外へ出て、再びゆっくりとユニコーンガンダムを眺める。

先ほど、東京テレポート駅の「テレポート」が、遠くへと情報を届ける機器の接頭辞である「tele」に、港を意味する「port」を組み合わせた造語だと伝えた。その願い通りに、お台場のフードコートは、日本食を訪日客に届ける場所になっていると感じた筆者であった。

【画像】お台場「東京グルメスタジアム」は「ザ・日本食」が集まる場所だった…意外にも?由緒ある歴史を持つお台場の風景と、外国人で賑わうフードコートの様子を見る(30枚)

鬼頭 勇大:フリーライター・編集者

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