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孫を皇太子にした道長を恨む"意外すぎる人物" 一条天皇は定子の子供も、後継者で揺れる宮中

東洋経済オンライン / 2024年6月23日 8時40分

こうして、ついに孫を皇太子に据えた道長。あとは、三条天皇を退位させるだけとなったが、その強引なやり方について、意外な人物から反感を買うこととなった。

それは、娘の彰子である。本来ならば、自分の息子を皇太子にしてもらえるのは嬉しいことのはずだ。だが、彰子は敦康の立場に深く同情しており、夫である一条天皇の望み通りにすべきだと考えていた。

行成は『権記』に「后宮は丞相を怨み奉られた」と記載。后宮は彰子、丞相は道長のことだ。自分の意向を父の道長に無視されたのが悔しかったのだろう。

正義感の強い彰子はやがて「国母」として、その存在感を発揮することになる。

【参考文献】
山本利達校注『新潮日本古典集成〈新装版〉 紫式部日記 紫式部集』(新潮社)


倉本一宏編『現代語訳 小右記』(吉川弘文館)
今井源衛『紫式部』(吉川弘文館)
倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社現代新書)
関幸彦『藤原道長と紫式部 「貴族道」と「女房」の平安王朝』 (朝日新書)
繁田信一『殴り合う貴族たち』(柏書房)
真山知幸『偉人名言迷言事典』(笠間書院)

真山 知幸:著述家

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