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中国で「サイゼリヤ」に行列ができる秘密 節約志向が追い風に、現地限定のメニューも

東洋経済オンライン / 2024年6月26日 8時0分

上海のサイゼリヤ。看板は日本でお馴染みの、赤・白・緑ではない(写真:阿生撮影)

1杯100円のワインに、300円のミラノ風ドリア。とにかく安くてコスパがいい。ファミリーレストランのサイゼリヤは、子ども連れの家族や、学生など、いつも幅広い世代の人々で店内が賑わっている。

【写真で見る】上海と香港のサイゼリヤの様子。現地のお店はどんな雰囲気?日本でおなじみ「ミラノ風ドリア」や限定メニューも(19枚)

そんなサイゼリヤだが、実は足元では日本国内よりも中国が同社の稼ぎ頭になっていることは、意外と知られていない。

そこで今回は中国現地のサイゼリヤに実際に足を運び、その人気の理由の秘密に迫った。

白と黒を基調にした上海サイゼの看板

川沿いに光ったビル群の夜景で知られる上海の外灘地区。そこから12分ほど地下鉄に揺られると、日本人駐在員が集まる中山公園駅に到着する。この駅の近くのショッピングモールに、サイゼリヤが入っている。

店舗の看板はいつも日本で見かける「赤・白・緑」ではなく、白と黒を基調としたシックな雰囲気。店内もどこか高級感が漂う。

【写真】上海と香港のサイゼリヤの様子。現地のお店はどんな雰囲気?日本でおなじみ「ミラノ風ドリア」や限定メニューも(19枚)

しかしメニューを開くと、そこは日本のサイゼリヤと変わらない。やっぱり安いのだ。

ミラノ風ドリアは15元(約300円)、ミートソーススパゲッティは14元(約280円)、グリルムール貝は12元(約240円)といった具合だ(マルゲリータやハンバーグはなかった)

円安の状況でありながら、日本円で換算してもなお日本のサイゼリヤとほぼ同じ価格帯であることは、異常にも思えるほどだ。

上海で「洋食」を食べようとすると高い

この日筆者(※阿生)と一緒にサイゼリヤに同行した上海在住の日本人Tさんは「上海で洋食を食べようとすると高いですが、サイゼリヤは日本とほぼ同じ値段でかなりリーズナブルなので、月に1回ペースで食べにきています」と話してくれた。

今回上海のサイゼリヤで頼んだのは、ガーリックエスカルゴに、ロゼワイン、ティラミスと、中国本土限定メニューの麻辣(マーラー)スパゲッティに、フルーツカクテルバニラアイスだ。

エスカルゴは19元(約380円)、ロゼのグラスは1杯6元(約120円)と、イタリアンで手軽な一品と一緒にワインをリーズナブルに楽しめる。

麻辣スパゲッティも14元(約280円)と、こちらもお手頃価格。四川料理のような激辛の麻辣ではなく、ピリリとした麻辣風味がきいていて美味しかったが、Tさんは「わざわざサイゼリヤに来たら普通のイタリアンを頼んでしまうかも」という感想だった。

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