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投資初心者「漠然とした不安」解消のリスク管理術 「早くお金を増やしたい」という思いは失敗の元

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 19時0分

ステップ1)生活に支障をきたすことがない額

ステップ2)損をしても仕方がないと思える額

ステップ3)精神的にストレスがかからない額

とはいえ、損をしても許容できる金額は、個人差があると思います。1万円の方もいれば、100万円の方もいるように。

ですので、リスク許容度がわからない方は、はじめは小さな金額から、100円からスタートできる投資信託で十分です。そして選ぶ金融商品は、リターンはそこまで大きく見込めないものの、できるだけリスクが小さいものからスタートすることを強くお勧めします。

「投資信託」を一言で言ってしまうと、投資家からお金を集めて、それを資産運用の専門家が株式(株式の略で「株」とも呼ぶ)や債券などに投資・運用する商品のこと。そして、運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。

これは身をもって体験しています。私は投資をスタートした当時にここを理解できていなかったので、苦い思いをしたのです。時間もお金も体力も無駄にして、メンタルが大きく疲弊してしまいました。

もしかしたら「投資を始めたらこんなことが起きるのではないか……」。こんな心配がブレーキになっているのでしたら、心配は無用です。自分にとって無理のないリスク許容度を把握しておけば、こんなことは起きませんから。

投資で生活が大変になってしまった方というのを、周囲やニュースで聞いたのでしたら、リスク許容度を超える投資をしたからなのです。その1人が私だったのですが。

この記事を読んでくださっているあなたには、同じ経験をしてほしくないのでお話ししていきます。くれぐれも、「確実にすぐに儲かる!」「月利〇%」などとうたっている金融商品には注意しましょう。美味しい話にはそれなりのリスクがつきもので、リスク許容度を超えている場合が多いのです。当時の私はリスク許容度をちゃんと考えずに手を出してしまいました。

過大なリスクを抱えた結果、体調不良に陥ったことも

過去の私は、早くお金を増やしたい一心で、最初はデイトレード(1日のうちに株を売買して利益や損を確定させる取引)からスタートしました。記念すべき投資デビューです。

リスクが小さいか大きいかでいえば大きいのは知ってましたが、リスク許容度を把握していませんでした。1日で数万円と大きく勝った時もあるものの、反対に負ける時もありました。

仕事中、夜間、チャート(株価など金融商品のある一定期間の動き。2ページに出てきたようなグラフのこと)が気になりすぎて寝られずに体調をくずしたり、夢にまでチャートや取引が出てたりしました。「エントリーどうするか⁉」「あ〜やっぱりあの時、売却しておけばよかった……」とうなされて、真夜中に目を覚ますこともしばしば。

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