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投資初心者「漠然とした不安」解消のリスク管理術 「早くお金を増やしたい」という思いは失敗の元

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 19時0分

QOL(生活の質)は低下し寝不足とストレスで会社で倒れ、救急車で搬送されたことは2回。金銭感覚も狂い、たまに大きく勝つと衝動買いをしてしまい、負けてもその癖が抜けず金遣いが荒くなってしまったりもしました。

ちなみに当時の私は、次のようなことを考えていました。

「今よりもっとお金があれば、自由で幸せな生活が送れるのになぁ。もっとお金がほしい、もっと稼ぎたい、もっと増やしたい、もっと豊かになりたい、もっともっと……。

お金があれば毎朝満員電車で窮屈になって職場に行く必要もない、成績や人事異動にビクビクすることもないし、上司や同僚との複雑な人間関係にも終止符が打てる。

そして、毎月ギリギリの生活で銀行口座の残高を見てため息をつくこともない。子どもの習い事も制限なくさせてあげられるし、急な出費でも心を痛めることなくお支払いできる。節約で我慢しなくてもいい」

富裕層の知人から紹介された商品で「投資詐欺」に

そんな生活に憧れを持つものの、でも現実は、何気なく使っていたクレジットカードからの請求額を見て、思っていた以上の額に驚く。なぜか手元にお金が残らない。予想以上に残高が増えない。

そこでお金が増えるという結果を焦るあまり、無謀にもロクに勉強も経験も積まずに、当時の自分には負担の大きい額で、デイトレードなんてしてしまったんですよね……。

現実をわかってないし、欲丸出しで、都合のいいことばかり考えていたどうしようもない人間でした。

それと、お金は使わないほうが正しい、とにかく安いものを手に取る、レシートをかき集めて細かく家計簿をつける、そんな生活もしていました。投資用の資金をかき集めるためにもです。

いま挙げたこと、少なからず1つくらいは該当する人は、多いのではないでしょうか。一歩間違えると、昔の私のようになってしまうかも(いや、ならないかな……)。

疲弊のあまり、短期で利益が出せるデイトレードをやめて中期投資に変えました。そして次に出会ったのが、富裕層の知人から紹介された海外の未公開株。あまり知られていない美味しい金融商品だと勘違いして、手を出してしまい、後にこれが投資詐欺だと発覚……。

「とにかくお金を早く増やしたい!」「若いうちに儲かりたい」の一心で、心も身体もボロボロになってしまいました。

わからないものへの投資=リスク許容度がわからない

気がつくと、口座残高は投資前より激減。「こんなにもお金と時間と労力を費やしたのに、増えていないどころか大損失だなんて……、最初からやらなきゃよかった」と悔やみました。

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