1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

ホンダ「CB650R/CBR650R」止まらない進化の理由 世界初搭載のHonda E-Clutch誕生の開発秘話

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 9時30分

ホンダ「CBR650R」のスタイリング(写真:本田技研工業)

本田技研工業(以下、ホンダ)は2024年4月25日、外観を一新しエンジン性能にも改良を加えたロードスポーツモデル「CB650R」と「CBR650R」の新型を発売。続く6月13日には、クラッチ操作を必要としない「Honda E-Clutch」搭載モデルの発売を開始した。

【写真で見る】ライダーによるクラッチレザー操作を不要にした世界初の機構「Honda E-Clutch」搭載、ホンダの新型「CB650R/CBR650R」のディテールをチェックする

Honda E-Clutch開発の背景

今回、Honda E-Clutchを搭載した「CB650R」と「CBR650R」の開発者インタビューとともに、クローズドコースでの試乗も行えた。開発陣はE-Clutchを「進化型MT(マニュアルトランスミッション)」として製品化することを目指したというが、いったいどんな機構なのか。

「この10年を振り返ると二輪車はコロナ禍で販売が増えました。いわゆるパーソナルモビリティという観点が注目されたと考えていますが、ありがたいことに新規ユーザーも増えました。ホンダとしてはこれを一過性の需要にとどめず、製品やサービスを向上させて時代に合わせることが必要だと考えています」と語るのは、本田技研工業で大型モーターサイクルカテゴリーゼネラルマネージャーを務める坂本順一さんだ。

【写真】ライダーによるクラッチレバー操作を不要にした世界初の機構「Honda E-Clutch」搭載、ホンダの新型「CB650R/CBR650R」のディテールをチェック(25枚)

坂本さんは続けて、「多様化社会において二輪車の提供価値を上げたい。その回答のひとつとしてHonda E-Clutchを開発しました。Honda E-Clutchはオンロードスポーツの楽しさを拡大させる、MTの進化技術です」と開発背景を説明する。

Honda E-Clutchを搭載する「CB650R/CBR650R」のグローバル規模での年間販売台数は3万台を超え、ユーザー層も年齢を問わずビギナーからベテラン、女性とじつに幅広いという。Honda E-ClutchをHonda二輪の中核モデルであるCB650R/CBR650Rに搭載することで世界のバイクライフを豊かにしたい、そういった想いから具現化させた技術であると、前出の坂本さんは力説する。

「CB650R/CBR650Rはステップアップを目指す方からダウンサイジングを考えるライダーまで、幅広いユーザーから支持されてCBシリーズの最量販モデルに成長しました。2024年モデルでは①魅せるデザイン、②体感できるパワーユニット、③充実した先進装備の3点にスポットをあてました」と語るのは本田技研工業でCB650R/CBR650Rの開発責任者を務める筒井則吉さんだ。

CB650R/CBR650R 3つのキーワード

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください