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エナドリを「1日1リットル」飲んだ私に起きた異変 「心臓を針で一突きすれば、身体全体が破裂する…」

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 13時0分

かつて毎日エナジードリンクを飲み、酷いときは「1日1リットル」に及んでいた筆者が「飲み過ぎの危険性」をお伝えします(筆者撮影)

前回の記事「リゲインもほぼ消滅『栄養ドリンク』衰退の背景 若者の心を掴んだエナドリとの"決定的な差"」では、日本において栄養ドリンク市場が縮小した背景に、エナジードリンクの拡大、とくにマーケティング戦略の勝利があったことを解説した。

【画像】アルコール依存症で「ストロング系1日10缶」飲んでいた筆者。一方、エナドリも「1日1リットル」飲んでいて…体に起きた明らかな”異変”と”命の危機”(10枚)

後編では、かつて毎日エナジードリンクを飲み、酷いときは「1日1リットル」に及んでいた筆者の実体験をもとに、「飲み過ぎの危険性」を伝えていきたい。

父の影響でエナドリを飲むように

日本において、エナジードリンクが市場として拡大していったのは2010年代から。代表的存在である「レッドブル」の本格販売が2006年からであり、後に競合製品も登場し、エナドリ市場が拡大していった。

一方、筆者はそれ以前からエナドリに親しんでいた。父親の仕事の都合で、10代の多くをアメリカで過ごしていたからだ。2000年代のアメリカのガソリンスタンドの売店には、長距離ドライバーたちのために、さまざまなエナドリが販売されていた。

【画像】アルコール依存症で「ストロング系1日10缶」飲んでいた筆者。一方、エナドリも「1日1リットル」飲んでいて…体に起きた明らかな”異変”と”命の危機”(8枚)

レッドブル、モンスターエナジー、そして日本からは撤退したロックスターなどがある中、家族旅行で遠出をするとき、筆者の父は「NOS(ノス)」という、中にオイルでも入っているかのようなタンクの形をした、650mlボトルのエナドリを飲みながら運転していた。

「これを飲むと、眠気も疲れも吹っ飛ぶんだよ!」

今思えば冗談だったのかもしれないが、父の言葉を真に受ける形で、筆者も朝っぱらから「SAT(エスエーティー)」という大学能力評価試験を受ける際、父に会場に送ってもらう道中に同じ物を買ってもらい、試験中に飲んでいた。

試験自体7時か8時くらいから始まり、昼前には終わるのだが、これを飲まなければ睡魔に襲われてしまう……。それに、この身体に悪そうなエナドリという代物を飲めば、なんだか頭がシャキッとする気がしたため、願掛けも兼ねて3カ月に1回くらいの頻度で行われる試験のたびにNOSを飲んでいた。

肝心の味はというと、コカ・コーラ傘下のブランドということもあり、レッドブルやモンスターエナジーと同じような「エナドリ味」でまずくはない。ゲーム『ロックマン』のE缶のような見た目もしていたため、「エネルギーチャージ」をしているような気分も味わえた。当時は成分を読む余裕はなかったが、前記事でも紹介したようにアメリカのエナドリにはカフェインやガラナのほかに、タウリンが入っているため、確かに目も冴えた。

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