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エナドリを「1日1リットル」飲んだ私に起きた異変 「心臓を針で一突きすれば、身体全体が破裂する…」

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 13時0分

この経験を経て「エナドリは『ここぞ』というときに飲むものだ」と考えるようになっていた。当時の筆者は「マーケティング」という言葉すら知らなかったが、企業にとっては狙い通りの結果になったのだ。

なぜか吐き気や頭痛も消えて…「これが魔剤か」

大学入学を機に、日本に帰国した筆者。大学時代はエナドリとは縁がなかったが、社会人になり、コロナ禍に入ったことで変化が生じた。

過去の記事「『ストロング系』毎日10缶飲んでた私に起きた異変」で書いたように、筆者は20代の後半の数年間、アルコール依存症の状態にあった。その中で、地味に困っていたのが「深酒した翌朝の飲み物」だった。前日夜にストロング系を5缶も飲むので、目覚めた頃には軽度の脱水症状になってしまい、起床とともに猛烈に水分を欲っするようになっていたのだ。

しかし、牛乳やオレンジジュースは受け付けなかった。ストロング系に慣れた舌には味が違いすぎて、胃がびっくりして吐いてしまったのだ。

そんな筆者に優しく微笑んだのが、エナドリだった。

500ml缶にストローを突き刺し、一気に吸い上げて1分以内に飲み干せば、不思議と徐々に吐き気や頭痛も消えた。アルコールは入っていないのに、「シラフ」に戻れる感覚があったのだ。

「ネット上ではエナドリのことを”魔剤”っていうけど、まさに魔剤だなあ……」

アルコールで荒れた胃に、エナドリは優しく染み渡っていった。

糖質依存だったのか、ケミカル依存だったのかはわからない。ただ、ストロング系への耽溺(たんでき)ですっかり極端になってしまった味覚には、エナドリは実に相性がよかったのだ。

その後、テレワークではなく、出社という形式に戻った筆者は、家の近くのコンビニでエナドリを購入して、電車内でストローで一気に吸い上げるのがルーティーンになった。

以前はサンドウィッチも毎日のルーティーンに入っていたが、エナドリとサンドウィッチはまったく合わないので、食事をやめて「朝食=エナドリ」と”一本化”した。

雑誌の企画で飲み比べ、時間なく一気飲みしたら…

ストロング系、エナドリ、おまけにタバコ……当時の筆者はどれかひとつでも欠けてしまうと、頭痛や吐き気、めまいに苦しむようになった。いつの間にか、さまざまなものに依存するようになってしまっていたのだ。

ここまで読んで、「なんてバカな奴だろう……」と呆れた人もいるだろう。自分でもそう思うが、その一方で「プレッシャーや嫌味に弱い」気質は、筆者自身が選んだものではない、とも思う。

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