1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

エナドリを「1日1リットル」飲んだ私に起きた異変 「心臓を針で一突きすれば、身体全体が破裂する…」

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 13時0分

そんな中、とある雑誌で「エナドリ飲み比べ」という企画を担当することになった。

先ほどから筆者は「エナドリ味」と雑に評しているが、もう少し成分を分析しながら、読者にわかりやすく味の違いを紹介するというものだ。

そこで、レッドブルやモンスターエナジーだけではなく。当時存在していたサントリーの「アイアンボス」、大正製薬の「RAIZIN」、ZONeのヨーグルトフレーバー、そしてアムウェイの「XS」を飲み比べることにした。

企画自体は「時間をかけていい食レポ」のため容易だが、そのときの筆者は何本も締め切りを抱えており(不況で、当時関わっていた雑誌は人員がどんどん減り、筆者がしなくてはいけない仕事が膨大だった)、「早くこの仕事を片付けなければ」という焦りがあった。

その結果、どのメーカーも推奨していないエナドリの「二枚重ね」を敢行してしまう。

正直、毎日ZONeを飲んでいて、その効きはわかっているのだから、2本も一気に飲むとよからぬことが起きるのはわかっていた。それでも時間がなかったのだ。

こうして、レッドブルとモンスターエナジーを間髪入れず、それぞれ飲み干す。すると、5分も経たないうちに、言葉通り「心臓がバクバク」鳴り始めた。血流のめぐりがよくなったのか、心拍数が上がったのだ。

こうなると、「頭がリフレッシュする」とか「眠気が飛ぶ」なんてことはなく、冷や汗が止まらず、不安だけが増していく。心臓を針で一突きすれば、身体全体が破裂すると思ったほどだ。

決められた要量を守らなかったため、ストロング系とタールの重いタバコで弱った筆者の身体に、カフェインかアルギニンが過剰に作用したのだろう。

「ヤバい……。死ぬかもしれない」

それでも酒もエナドリもやめられず…

さすがに、その心拍数の速さに命の危険を感じた筆者だったが、それでも、酒ともエナドリとも距離を置くことはできなかった。これらを摂取しなければ、吐き気やめまいに襲われてしまうのだ。もはや、飲まなければ、不調から逃れることはできなかった。完全な依存症だ。

ダメだとわかっていながらも、1日に飲むエナドリの本数が2本に。500ミリ缶なので、毎日1リットルを常飲するようになった。

「エナドリを飲むことで、二日酔い気味の身体の血流のめぐりがよくなって、どんどんアルコールも抜けていく気がする……」

当然、エナドリにそんな効果はないのだが、アルコール、ニコチン、カフェインにまみれた身体に通常の方程式は通用しなかった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください