「休養を軸にしたスケジュール」で仕事が捗る理由 忙しくて週末の予定がない人、必見の思考法
東洋経済オンライン / 2024年6月28日 13時0分
突然ですが、あなたは今疲れていませんか?
世界でも珍しい「疲労研究」の第一人者による書籍『休養学:あなたを疲れから救う』がこのほど上梓されました。
本書によると、現代人の疲れは「単に体を休める」だけでは50%程度しか回復せず、100%に戻すには、あえて自分に軽い負荷を与え、「活動→疲労→休養」というサイクルに「活力」を加えた「攻めの休養」をとることが肝心だとされています。
早朝のジム通いなど、日ごろから軽めの負荷を取り入れた生活をおくるジャーナリストの佐々木俊尚氏は本書をどう読んだのか。前編と後編の2回に分けてお届けします。
朝の運動で昨日と今日をリセット
『休養学:あなたを疲れから救う』には、僕が以前から実感していたことがたくさん書かれていて、納得感のある1冊でした。
例えば、運動をするなら朝のほうがいい理由が書かれていますが、僕は、昔から、朝早くジムで運動しています。「朝からそんなことをしていたら、疲れて仕事にならないのでは」と言われるのですが、本書にある通り、交感神経と副交感神経のバランスを考えると、夜はクールダウンして眠りに入りやすくするために、激しい運動は避けたほうがよいのです。
新聞記者時代は、運動をする余裕がありませんでしたが、出版社に転職した40歳ぐらいの頃、ジムに通い始めました。週に2、3日程度、ランニングをしてから出勤していたのですが、最初はすごく疲れて、会社に着くとぐったりしていました。でも、1年くらいで慣れましたよ。
以来、20年以上運動を続けています。3年くらい前からは、60代を見据えて、ボディメイクを意識するようにもなり、毎朝通うようになりました。
寝て、起きて、仕事をする前にジムに行くと、運動をしてシャワーを浴びた後に1日が始まるという区切りができて、昨日と今日とがきちんとリセットされる感覚があり、気持ちいいですね。昼間、適度な運動をすると体も疲れますので、夜になると副交感神経が高まって、深い睡眠がとれるといううれしい効果もあります。
山登りが活力になる
活力を生むためにも、体を動かす時間をとるということは大切ですね。ものすごく働いて、週末になると倒れるように寝て、ダラダラしているという人が多いのですが、僕は、月に2回は山登りに出かけています。
もう40年ぐらい登っていますが、山は、肉体的な負荷が大量にかかり、かなり疲れます。アップダウンの激しい道を6時間ぐらい歩いて、ぐったりして帰宅するのです。
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