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「休養を軸にしたスケジュール」で仕事が捗る理由 忙しくて週末の予定がない人、必見の思考法

東洋経済オンライン / 2024年6月28日 13時0分

週末までそんなに忙しく過ごしてどうするのかと言われそうですが、やっぱりそれが僕の活力になります。汗を流して、体を動かしたことによって、日常の仕事が楽になるんですね。

転落の恐れがあるところにも登りますが、怖さより、心地よい緊張感が得られます。アスリートに起きる「フロー」の状態に似ているかもしれません。

山登りの最中は、スマホも見られませんし、会話もろくにできません。がけ崩れなどの危険を察知しなければいけませんから、音楽を聴いたりもできません。自然の中でいかに神経を研ぎ澄まして、周りの環境を把握するかが大事なのです。

日常生活と山の中では、まったく違う意識の配り方になる。そこが気持ちいいのだと思います。脳の違う場所を使うと疲れがとれるものですが、山登りはそれに当たるのです。

本書では、休養を「生理的休養」「心理的休養」「社会的休養」の3つにわけて解説しており、「社会的休養」を、環境を変えることで気分をリセットする「転換」と定義しています。山登りはまさにそれですね。

僕にとって、もう1つの大きな「転換」は、3拠点生活をしていることです。単に場所を変えるだけでは、それほど大きな転換にはなりませんが、拠点を移すために、いろんな用事を終わらせて整理するという作業が必要になるのです。

例えば、今週末、東京から福井の拠点に移動するという予定になっていれば、それまでに仕事を一区切りさせようとか、野菜を食べ切ってしまおう、ゴミ出しのスケジュールを立てておこうと考えます。

そういった細かいことをこなすことで、次の拠点に移動した時、ゼロスタートになり、転換が気持ちよくなるわけです。

山登りにしろ、拠点間移動にしろ、3カ月ぐらい前には予定を決めて、あらかじめ仕事の調整をするようにしています。どうしても予定を変更しなければならない時もありますが、なるべく3拠点移動生活をベースにスケジュールを組んでいくわけです。

それを意識的にやらなければ、いつまでも別の拠点に行けません。よく「いつか会いましょう」「いつか旅行に行きたいですね」と言うだけで、いつまでもその機会を作らないまま、とうとう定年になってしまったという人の話を聞きます。

週末になっても、なんだかダラダラと仕事をしてしまうという人も多いと思いますが、休みを取ってもダラダラと寝てしまう、いつまでも旅行計画が立てられないという人と似ているように思います。

デジタル時代の「休養」タスク管理

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