「頑張っても認められない」と悩む人の残念な視点 仕事人生の成功に「選ばれる技術」が必要なワケ
東洋経済オンライン / 2024年6月28日 16時30分
「自分より仕事がデキないアイツが、先に出世するのは納得できない!」
「大して実力は変わらないのに、なぜあの人にお客様が殺到するんだ!?」
あなたが今、こんな思いを抱えているのだとしたら、それは「選ばれる技術」を知らないから。どんなに高い仕事スキルを身につけていても、「人から選ばれるかどうか」で仕事人生に大きな差が生じてしまうのが、現実社会です。
本稿では、これまで経営者やタレント、政治家、弁護士など2500人以上の人生を変えてきた守山菜穂子氏の初の著書『選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書』から一部を抜粋し、「選ばれる人生」を歩むための「自分ブランド」のつくり方を3回にわたってお伝えします。今回は1回目です。
「いつか」は永遠にやってこない
「こんなに頑張っているんだから、いつかきっと評価してもらえる」
【イラストで見る】人が提供する価値は「機能的価値」と「情緒的価値」の2つ。AIやロボットに置き換えられるのは機能的価値、置き換えられないのは情緒的価値です
そんなふうに考えて、自ら発信しないでいると、残念な仕事人生で終わります。
あなたは、目の前の仕事を頑張っていたら王子様が迎えに来たというおとぎ話や、殿様の草履を温めていたら目をかけられて昇進したという昔話に憧れ、今もそれを夢見ているのでしょうか?
私に言わせると、それは「選ばれる技術」を知らず、ただそこでボーッと時間を無駄にしているだけ。
多くの人が、自分の仕事や努力が自然と認められることを期待します。
しかし、例えば、自分の仲間や同僚の「頑張っていること」を見つけ、ほめて、その功績を周りに伝え、積極的に引き立てる行動を、あなた自身がどれくらいできているでしょうか?
少し考えれば、可能性が乏しいことに期待していたとわかりますよね。そう、人は誰しも、自分のことで精一杯。忙しくて、他人のことまで気が回らないのが現実です。
頑張っているのに認められない、選ばれない状況が続くと、人はやがて頑張る気力そのものを失い、「学習性無力感」という心理状態に陥ります。「頑張っても報われないものなのだ」という無気力状態を学習してしまうのです。
そうなると、行動すれば結果を変えられるような場面に遭遇しても、動けなくなってしまいます。
今、日本ではこんな大人や子どもが増えているといわれます。この人たちが集団を形成すると、場がしらけ、ひいては社会全体の生産性や活力まで奪っていきます。
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