1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「頑張っても認められない」と悩む人の残念な視点 仕事人生の成功に「選ばれる技術」が必要なワケ

東洋経済オンライン / 2024年6月28日 16時30分

私たちは人間として、人間しかできない価値を提供する使命があります。

今やるべきことに注力していれば、その延長線上に次なるキャリアが見える……という「現在志向」の考え方では、この先、人生は必ず破綻します。前提となる「今」が、めまぐるしく変化しているのですから。

AIと共存する社会を、1人の人間として生き抜くためには、「未来」を考える姿勢が絶対的に求められます。「未来志向」の生き方です。

そこで、まずは自分の5年後、10年後、20年後のありたい姿や目的地をできるだけ具体的にイメージしましょう。そのビジョンの達成に向けて取るべきアクションプランを策定し、それに従って行動していくのです。

人が提供する価値は、「機能的価値」と「情緒的価値」の2つに分類できます。AIやロボットに置き換えられるのは機能的価値、置き換えられないのは情緒的価値です。

機能的価値とは、商品やサービスの機能や性能がもたらす価値のことです。

例えば弁護士だったら「法律の知識があり、状況に応じてその知識を提供できる」こと。医師であれば、「病気を診断できる医療的知識があり、手術や薬の処方などの医療的技術、能力がある」ことを指します。

営業や販売の仕事に従事する人であれば、「商品を理解し、提案して、お客様と販売契約を結ぶ」といった一連の業務ができることですし、トレーナーやインストラクターであれば「特定の技能をお客様に教え、それができるように指導する」ことです。

これらの機能的価値は、すべてAIやロボットで代替できるといえます。

AIやロボットでは代替できないもの

一方、情緒的価値とは、商品やサービスを使ったときに、人の感情に訴えかけてくる価値のこと。すなわち、価値観や考え方、時間の使い方、人との付き合い方など、人柄に関わる部分です。

人が持つ豊かな人間性や、感情、想像力、そして未来を描く力などが「この人と一緒にいたい」という感情をもたらします。

情緒的価値は、唯一無二の自分らしさを作るものであり、AIやロボットでは決して代替することができません。

優しさや愛情、楽しさ、温かさ、安心感、面白さなどを愛しく感じられるのは、そこに人の心を揺さぶる、人間ならではの情緒的価値があるからなのです。

AI時代を生き抜くために私たちに必要なのは、どうしたら自分の情緒的価値を高めることができるか、徹底的に考えることです。それは結果的に、自分のビジネスにおける価値を高めることにも直結します。

さらに、自分の情緒的価値を周囲に伝える努力も必要です。それは同レベルのスキルの人がひしめく集団で、自分が「群衆その1」から抜け出すきっかけにもなります。

未来を怖がっている場合ではありません。今からでも、やれることがあるのです。

守山 菜穂子:ブランドコンサルタント/株式会社ミント・ブランディング代表取締役

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください