「いつも忙しい人」肝に銘じておくべき3つの心得 疲れれば疲れるほど「手抜き」が発生しがち
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 20時0分
自分では「8月末には脱稿できそうだな」と思うとしたら、編集者には「9月末脱稿」という約束をしておくのです。すべての仕事をそんなふうにしているので、心理的にものびのびと仕事をしています。
人と打ち合わせをするときにも、時間ギリギリに到着しようとすると、かえって「間に合うだろうか?」とドキドキしながら向かわなければならず、精神的によくありません。ですので、私はだれと約束するときにも、30分前には現地に到着するようにして、近くを散歩してみたり、カフェで本を読んだりしています。
時間に追いまくられることのないよう、仕事のスケジュールやダンドリを組むのが、心理的に安定していられるコツです。
仕事のスキルを磨くときには、いっぺんにたくさんのことを学ぼうとするのではなく、1度にひとつずつ学んでいくのがポイントです。
いろいろなことを1度に学ぼうとしても、結局は「虻蜂取らず」になってしまい、ひとつも身につけることができませんから。
完全にマスターしてから「次のスキル」へが近道
カナダにあるトロント大学のキャロル・モールトンは、38名の外科研修医に、毛細血管を再接合する手術について、4種類の研修を受けてもらいました。
ただし半分のグループには、1日に4つすべての研修を受けてもらい、残りの半分は1週間に1種類ずつ、4回に分けて受けてもらいました。
研修が終わったあとで、生きたラットで大動脈接合の手術をしてもらうと、研修を4回に分けたグループのほうが、手術時間、手際のよさ、手術の成功率など、すべての指標で1日にまとめて研修を受けたグループよりも成績がよくなることがわかりました。
仕事のスキルを磨くときには、あれもこれもやろうとするのではなく、ひとつずつやっていくとよいでしょう。ひとつを完全にマスターしてから、次のスキルを学ぶようにしたほうが、確実にそのスキルを自分のモノにすることができます。
欲張って、あれもこれもと手を出すと、どれも中途半端になってしまうでしょう。焦らずにひとつずつ身につけるようにしたほうが、結局は近道なのです。
勉強も同じで、数学をやったり、英語をやったり、世界史をやったり、いろいろな科目をつまみ食いする勉強法よりは、「まずは数学を潰す」と決めて、ひとつの科目だけを集中的に勉強したほうが、成績は上がってゆきます。
ひとつのことしかやっていないと、「他の科目は大丈夫なのだろうか?」と不安に感じるかもしれませんが、心配はいりません。確実にひとつずつ潰していきましょう。
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