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「今忙しい」即答する30代日本人を救う教えとは 不満とイラだちに心を支配される前にすべき事

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 15時0分

忙しいときとは、実は何かにシャカリキになりすぎていたり、本当はやりたくないことを、イヤイヤやっているときなのでは?(Pangaea/PIXTA)

期待どおりに物事が進まないとき、イラッとしながら全力で取り組んだりしてはいないだろうか。「忙しい」と言いがちな私たちが、あれこれ手を広げすぎて、1つも成果をあげられない状況を避けるためにできることとは。

『「週4時間」だけ働く。』の著者として知られるティム・フェリスが、現代のパイオニア106人に成功の秘密を聞きまくってまとめた本『巨神のツール 俺の生存戦略』の『富編』の中から、米国でベストセラーとなった『エニシング・ユー・ウォント:すぐれたビジネスはシンプルに表せる』の著者デレク・シヴァーズの教えを紹介しよう。

なぜみんなイライラしているのか

(ティムから)デレク・シヴァーズは、プロのミュージシャンで起業家だ。大成功した彼のオンラインショップ、CDベイビーについては、前回取り上げた。

【漫画】「いつも遅刻ギリギリ」になる子を変える凄いコツ

今回の記事では、「忙しい」という言葉に対するデレクの反応を紹介しよう。

ティム:30歳の自分になんてアドバイスしますか?

デレク:ロバにはなるな、かな。

ティム:それはどういう意味?

デレク:これまでたくさんの30歳に会ってきた。みんな1度にたくさんのことをやろうとしているんだけど、手を広げすぎて、1つとして成果を上げられてない。

それで彼らは、「世の中は自分にどれか1つの道を選ばせようとしてる、やりたいことを全部やりたいのに」って、イライラしてるんだ。

「どうして選ばないといけないんだ? 何を選んでいいか分からないのに!」

こんな具合さ。目先のことしか見ていないから自然とそういう行動を取ってしまってる、ってことが分からないんだよ。

1週間でやりたいこと全部なんてできっこないだろう? だから期待どおりに進まないんだ。

長い目で見なくちゃいけない。やりたいことのうち1つを、この先数年でやり遂げられるって実感するんだ。

それから次にやりたいことを、その先数年でやってみよう、ってそういう風にずっと繰り返していけばいいんだ。

『ビュリダンのロバ』っていう寓話を耳にしたことがあると思う。干し草の山と、バケツ1杯の水に挟まれて立ち尽くしてるロバの話だよ。

ロバは左の干し草を見て、右のバケツを見て、どちらを選ぼうか決めようとしてるんだ。干し草、それとも水? って具合にね。

デレク:ロバは最後まで、どちらを選ぶか決めかねて、飢えと喉の渇きで死んでしまった。

ロバには未来をよむことができない。もしそれができていれば、まずは確実に水を飲んで、それから干し草を食べただろうね。

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