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ホンダ新型EV「N-VAN e:」を見た現オーナーの本音 ガソリン車から乗り換えるメリットを考える

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 8時50分

N-VAN e:のパワートレインは、ガソリン車でいうところのエンジンルーム、フロントフード下のスペース内に搭載する。主にギア、モーター、インバーターといった部品から構成する電動アクスルだ。このモデルでは、モーターを高回転化することで、小型化と高い駆動トルクを両立。走りだしからスムーズに加速するEVの特性を持つとともに、荷物をフル積載しても、アクセル操作時に重さを感じにくく軽快に走るという。

なお、N-VAN e:が採用するパワートレインのスペックは、e: FUNやe: L4の場合で、最高出力47KW(64PS)、最大トルク162N・m(16.5kgf-m)。対して、筆者が乗るガソリン・ターボ車は、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104N・m(10.6kgf-m)/2600rpm。最高出力は同じだが、トルクはEV版のほうが太い。これにより、例えば、荷物を満載した状態で坂道を登る際などは、よりスムーズに走ることがうかがえる。

ほかにもホンダによれば、N-VAN e:は、タイヤを12インチから13インチへ大径化。また、車両重量増に伴いサスペンションのセッティングも見直すなどで、より走りが安定しているという。今回の発表取材会では試乗する機会はなかったため、このあたりは、実際に乗ってみないと定かではない。EV化によりN-VANの走りがどう変わったのかも、かなり気になるところなので、機会があればぜひ試乗してみたい。

航続距離や充電時間、外部給電機能

一方、これも気になる航続距離だが、N-VAN e:は、1回の充電における走行距離(一充電走行距離)がWLTCモード値で245kmだ。同様の軽商用EVでは、例えば、三菱自動車の「ミニキャブEV」や日産自動車の「クリッパーEV」の一充電走行距離は、いずれもWLTCモード値で180km。N-VAN e:の航続距離はライバル車と比べ、かなり長いといえる。

また、バッテリーの充電は、フロントグリルの右側にあるハッチを開ければ普通充電が可能で、充電時間は6.0kW出力で満充電まで約4.5時間。また、e: FUNでは、フロントグリル左側ハッチ内に急速充電ポートも標準装備する(ほかのグレードはオプション)。これを使えば、50kW対応の急速充電もでき、約30分で80%の充電を可能とする。

加えて、N-VAN e:は外部給電機能も備える。右側ハッチ内にオプションの「ホンダ パワーサプライコネクター(Honda Power Supply Connector)」を差し込めば、最大出力1500Wの外部給電も可能。ホットプレートや電気ケトルなどの家電をアウトドアなどで使うことができる。さらに、e: FUNが標準装備する前述の急速充電ポートは、高出力対応の外部給電機能も採用。ホンダが販売する運搬可能な高出力給電器「Power Exporter e: 6000(6000W対応)」や「Power Exporter 9000(9000W対応)」を使えば、たくさんの家電を一度に稼働することも可能だ。これにより、レジャーはもちろん、災害時も自宅の非常用電源として使うことができる。

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