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ホンダ新型EV「N-VAN e:」を見た現オーナーの本音 ガソリン車から乗り換えるメリットを考える

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 8時50分

反面、充電用USBジャックは、従来、助手席側インパネ下側にある凹み部分にあったのに対し、N-VAN e:ではエアコンユニットの左横に移設され、運転席からアクセスしやすくなった(タイプ-C対応)。ガソリン車の愛車では、スマートフォンを充電するためにケーブルとUSBジャックにつなぐ際、運転席からだと手だけでなく、上体も助手席のほうへ傾けるか、一度降りて助手席側のドアを開けて接続しなければならない。スマートフォンの充電操作については、N-VAN e:のほうが、やりやすくなっているといえる。

ほかにもN-VAN e:では、1人乗りのe: Gを除く全グレードに、運転席シートヒーターを標準装備する。この装備は、ガソリン車にはないから、冬に運転する際の快適性はEV版のほうが上だといえるだろう。

ガソリン車FUNターボと比較:荷室

荷室についても、N-VAN e:はガソリン車と同等の広い空間を確保している。また、後席や助手席をフラットに収納できるダイブダウン機構を持つことも同様だ。なお、荷室サイズは、後席を倒した2名乗車時で、長さ1495mm(左)/1335mm(右)、幅1230mm、高さ1370mm。同じ2名乗車時でガソリン車では、長さ1510mm(左)/1330mm(右)、幅1235mm、高さ1365mm(現行モデル1370mm)。両モデルでは、ややサイズは異なるが、ほぼ同様の寸法となっているため、積載性も同等といえるだろう。

ただし、N-VAN e:のe: FUNでは、最大積載量が300kgと、ガソリン仕様FFターボ車の350kgよりも少なくなっている(ガソリン仕様でもターボ4WD車は300kg)。これは、フロア下スペースに搭載したバッテリーにより、車体がかなり重くなったことが関係しているようだ。+STYLE FUNや現行FUNのターボFFの車両重量は970kg。対してEVのe: FUNは、車両重量1140kgだ(e: L4は1130kg)。車体が170kgも重くなっているため、安全面を考慮し最大積載量を減らしたようだ。なお、N-VAN e:でも、1人乗りのe: Gと2人乗りのe: L2は、最大積載量350kgを確保しているため、商用ユースで考えればガソリン車と互角となる。

筆者の場合、N-VANに積む最も重たいモノは、車両重量約200kgのバイク。そのため、もしe: FUNをバイク運搬用のトランポとして使っても問題ないレベルだ。しかも、N-VAN e:は、荷物固定用のロープやタイダウン(長さ調整可能なベルト)などをかけられるタイダウンフックも、ガソリン車と同じく合計8個を確保する。とくに荷室フロアにある4個のフックは、バイクを積載する際に便利で、これもガソリン車と同様に装備する。このように、あくまで筆者が個人的に使う場合としてだが、ガソリン車とEVでは、荷室の広さや積載性などに、ほぼ優劣がないといえる。

ガソリン車FUNターボと比較:パワートレイン

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