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「私も一緒に辞めようかな」7年目アイドルの本音 「先輩が引退して…」残った町村かなの覚悟

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 9時1分

「伝統」。長くアイドルを続けているからこそ出てくる言葉であろう。

そのグループの歴史が長いほど、メンバーとファンたちがライブハウスなどで紡いできた物語は多く、それぞれの年代別にたくさんの思い出でがある。

苦しいことなども山のようにあり、それでもなお町村が今ひとりアイドルを続けているのは、紡いできたその物語の数々を彩瀬と共に身を削り、作り上げてきたからに他ならない。

彩瀬自身はそれを「自己犠牲」と振り返っていたが、それを一番間近で見てきた町村は一番よく理解しているだろう。

「ついていくのに必死だった」先輩の背中

「今、ひとりでやり始めて、最初は千聖さんが長い夏休みに入っていて、そのうちまた戻ってきてくれるかなっていう感覚だったんです。でも1カ月経った頃に『本当にもういないんだ、私がちゃんと形にしなきゃ』と思い始めました」

偉大な先輩を失った喪失感は、次第に「自分自身のグループを作る」という想いに変わってきた。

以前、彩瀬の取材時に帯同していた町村が、彩瀬に関して語ってくれたことがある。

「千聖さんのアイドルとしてのオーラというか人間力というんですかね。本当に私には真似できないですが、必死についていってアイドルを続けてこられてます」

TJ(トーンジュエル)では、彩瀬は圧倒的なアイドルとしての存在感を放っていた。

ゆえに、どうしても隠れるような形となっていた町村ではあるが、彼女とて6年間アイドルを続けてこられているのには、それなりのワケがある。

「最初こそどうしようかなと思ってたんですが、私がここまでアイドルを続けてこられたのは、隣にまっちー(町村)がいたからできたことです。だから、これからは彼女の時代。自分なりのグループを作ってほしいですね」

引退した彩瀬は、町村のことをこう評した。長く共に時間を過ごしてきた2人だが、ケンカをしたのは覚えている限り一度だけだという。

「まっちーが入って最初の2週間目くらいの頃でしたかね。その日はお昼と夜の2つライブがあって、最初のライブを終えて、次の会場への移動の電車の中で『このままじゃダメだよ! わかってる?』って割と強めに注意したんですよ。

そうしたら、すごく大きな声でまっちーが『わかってますよ!』『わかってますよ!』って何度も叫ぶように言い返してきたんです。ケンカしたのはあれが最初で最後かな」

「当落線上」にいたオーディション

そもそも最初にグループのオーディションを受けたとき、町村は当落線上にいた。

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