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ホンダとスズキ、最新ツアラーモデルを徹底比較 CRF1100Lアフリカツイン対GSX-S1000GXは何が違うか

東洋経済オンライン / 2024年7月3日 10時0分

こうした違いにより、GSX-S1000GXが最もオンロード寄りの設定で、CRF1100Lアフリカツイン<s>が最もオフロード性能を重視した仕様であることがわかる。また、CRF1100LアフリカツインのアドベンチャースポーツESは、これらの中間的な位置付けとなるだろう。

ほかにも最低地上高の設定により、各モデルが持つキャラクターの違いがわかる。CRF1100Lアフリカツイン<s>は250mmで、アドベンチャースポーツESは220mm。GSX-S1000GXは155mmと最も低い。基本的に、最低地上高を高くしたモデルのほうが、オフロードの凹凸で車体がヒットしにくい。最も高いCRF1100Lアフリカツイン<s>は、こうした面でも悪路走行を最も重視した仕様だといえる。一方、最低地上高が一番低いGSX-S1000GXは、例えば、高速道路などでの巡航で、車体が低いぶん、より安定性が高いといえる。そして、CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESは、こうした点でも、中間的な仕様であるといえる。

このように、両モデルとも、オンロードとオフロードの両方に対応するが、舗装路と悪路のどちらをより重視しているかによって、装備や車体のディメンションなどにも違いが出ているといえる。

2モデルの価格設定

なお、GSX-S1000GXの価格(税込)は199万1000円。一方、同じく電子制御サスペンションを搭載するCRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESは、6速MT車で194万7000円、DCT搭載車は205万7000円だ。GSX-S1000GXは6速MT仕様のみなので、オートマ機構のDCTを選ばなければ、CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESよりも安くなるが、それでも価格差はわずかだといえよう。

ちなみに、CRF1100Lアフリカツイン<s>では、6速MT車で163万9000円、DCT搭載車は174万9000円。電子制御サスペンションを持たないぶん、価格はもっと安くなる。ただし、雨天時や悪路、大量の荷物を積んだ際など、より幅広いシーンで快適かつ安定感ある走りを手軽に味わえるのは、やはりスイッチひとつでサスペンションの設定を自動調整してくれる電子制御サスペンション搭載車のほうだろう。CRF1100Lアフリカツイン<s>は、GSX-S1000GXと比較すると約24万円~約35万円安。アドベンチャースポーツESと比較すると約30万円安となるが、その差をどう捉えるかは、ユーザーの好みなどによるといえる。

同じツアラーバイクでも異なる個性

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