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「せっかち」はうまく使えば仕事の強みになる 先回りで余裕を生み出してクオリティを上げる

東洋経済オンライン / 2024年7月3日 18時0分

「せっかち」という特性を活かした仕事術をご紹介します(写真:KY/PIXTA)

「せっかち」な性格ゆえに仕事が雑になってしまうことがあるという人もいるかもしれません。せっかちな性格を自認するクリエイティブディレクターのハラヒロシ氏は、「せっかちという特性を活かした仕事の仕方をすることが大切。先回りによって余裕をつくることでクオリティの向上につながります」と言います。そんなハラ氏が編み出した“せっかち式仕事術”を紹介します。

※本稿は、ハラヒロシ著『「効率化」と「クオリティ向上」を同時に実現する せっかち式仕事術』の一部を再編集したものです。

中間ゴールを置く

複雑なプロジェクトでは、市場の動向や競合他社の動きを把握しながら、プロジェクトの目標、納期、リソースなどを決めていくことが多いでしょう。

規模が大きければ、調査範囲も広く、関わる人も増え、納期も長くなりがち。そのようなプロジェクトの場合は、いきなり最終ゴールを目指すよりも、いくつかの中間ゴールを設定することで確実性が増し、安心感も得られます。

「中間ゴール」の例として、私の場合、長い企画書やRFP(提案依頼書)を冒頭から一字一句読み込んでいくことが苦手なので、まずはざっとかいつまんで要点のみを把握することを目指します。そのうえで、もう一度改めて読むようにしています。

このように流し読みでいったん要点だけ把握することを「中間ゴール」に設定しておけば、「とりあえず終わらせておくこと」が明確になるうえに、タスク完了の達成感も得られます。また、すでにポイントをつかんでいるので、二巡目以降はスピード感を持って読み込んでいく余裕ができます。

ほかにも、作業の2分の1が終わったらいったん報告する、記事を書く前に全体のアウトラインを箇条書きにする、といったことを中間ゴールにするのもよいでしょう。

中間ゴールを設定することで、複雑で長期的なプロジェクトでも目的地が近くに見えるようになって安心感を得られることがせっかち的に大きなメリット。

さらに、細かく時間を区切ることでそれぞれのタスクの量や進め方などを調整しやすくなるので、スケジュールや人的リソースなどのバランスを見ながら仕事を進めることができます。

休憩の取り方についてもテクニックがあります。何かの作業がひと段落したら休憩するのではなく、あえて作業の途中で休憩に入るのです。

せっかちな人は作業が完了していることに安心感を覚えるため、ひと段落=完了したことになってしまうと、休憩後に元のテンションに戻りづらくなります。それを防ぐために、ちょっとだけ作業を残しておくことで、意図的に「未了」状態にしておきます。

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