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新NISA「月3万円の運用」のままではもったいない 旧制度での「つみたて投資」の金額は見直すべき

東洋経済オンライン / 2024年7月4日 18時0分

では、そもそも株価はどのように決まるのでしょうか。株価を決める最も重要な要素と考えられているのが、「企業の業績」です。

より多くの利益を稼ぎ出す企業は、投資家の人気が集まりやすく、株価が上昇する可能性は高いといえます。反対に、成長性に乏しく利益をほとんど出していない企業の株を買う投資家は少ないため、株価は低迷する場合が多いといえます。

そこで、世界企業の時価総額ランキングを見てみましょう。「時価総額」とは、企業の価値や規模を評価する際の指標となるものです。大きければ大きいほど、企業の規模や価値が高いということになります。

早速、ランキングを見てみると、世界企業の時価総額TOP10のうち、9社がアメリカ企業がランクインしています。

20年以上持ち続ければ損失はなし!

ジェレミー・シーゲル氏の著著『Stocks for the Long Run(邦題「株式投資:長期投資で成功するための完全ガイド」)』によると、アメリカ株は20年間保有すれば実質ベースで損失が出たことがないそうです。ちなみに同書は『ワシントン・ポスト』で歴代投資関連書籍のベスト10として取り上げられた名著。

もちろん株なので、よい時もあれば悪い時もあります。コロナショック時に30%以上、リーマンショック時に50%以上も下落することがありました。50%下落となると、1000万円が500万円、1億円なら5000万円になってしまうということ。ここだけ切り取ると、大きなダメージに思えるかもしれません。

しかし20年というスパンで見ると、株式相場が悪い年代であっても、最終的にはプラスになり利益が出ますよということです。

それでは、過去の歴史からアメリカ株が年間にプラスになる確率はどのくらいでしょうか。1928~2023年までで、年間プラスになる確率は約60%でした。

一方で30%以上の暴落は、2000年に入ってからは3回ありました。世界恐慌時の1929年は、マイナス86%という下落を記録しました。しかし1938年からは約30年間も30%以上の下落がなく、とてつもなく好調なマーケットであったことがわかります。上昇率も30年で10倍になっています。

もし、あなたが下落相場の状態に陥ったとしても怖がる必要はないでしょう。過去はこのように上がったり下がったり停滞しながらも、右肩上がりに成長を成し遂げてきたからです。

櫻井 かすみ:ファイナンシャルプランナー、トウシナビ代表

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