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会話で「知らない」と決して返してはいけない理由 まずは「面白そう」と繋ぎ、相手に教えてもらおう

東洋経済オンライン / 2024年7月5日 17時30分

会話の中で「知らない」と言うのは、握手をしようと差し出された手を振り払ってしまう行為と同じです(写真:Ushico/PIXTA)

会話の中で何となく聞いたことがある話題が出たときに「間違ったことを言ってはいけない」と思って「知りません」と返してしまうことはないでしょうか。相手に気をつかいすぎたり、自信がなかったりするとき、ついやってしまいがちです。

ところが、これは望ましい返し方ではありません。齋藤孝さんが40年にわたって続けてきたコミュニケーション講義のエッセンスを紹介した『「考えすぎて言葉が出ない」がなくなる』より一部抜粋、再構成してお届けします。

会話で「知らない」は暴力です

コミュニケーションの視点でいうと、これは決してやってはいけないことです。もはや「暴力」と言い換えてもいいかもしれません。なぜなら「あなたとのコミュニケーションを断ち切りたいです」という意思表示だと受け止められるからです。

「知らないからそう言ったのに、何でそれが悪いんだ」と思われるかもしれません。でも、相手とうまくコミュニケーションをとっていこうとするなら、なんでも真っ正直に返せばよいというものではありません。

たとえば、知らなくても「あ、名前は聞いたことがあります」と返してくれれば、相手は「そうそう、その○○なんだけど……」と会話が続けられます。

でも、「知りません」と言われると、あとが続かない。せめて「もしかしたら聞いたことがあるかもしれません」と言えば、相手は内容を説明してくれるでしょう。

返し方としては、ほかにも、

「もしかしたら○○ということですか」

「聞いたことはあるけれど、やったことはないんです」

など、いくらでもありますよね。

相手が接点を求めてきたことに「知らない」と言うのは、握手をしようと差し出された手を振り払ってしまう行為と同じです。もしくは、そこから逃げてしまっている状態です。

欧米のルールであれば、手を差し出されたら握手をします。それが相手との信頼関係をつくる、コミュニケーションの大事な基本です。大事な国際会議など、首脳同士は必ず握手をしていますよね。その場で握手を拒否したら、一体どうなるかを想像してみてください。

「知らない」と言い放つのは、その大事なところを平気で振り払っているように見えるのです。「知らない、興味ない」という無関心は暴力的なのです。

知らない話題を振られたらスマホの出番

せめて、「知らなかったですけど、面白そうですね」と関心を示したいものです。知らない話題を振られたら、そんなときこそ、スマホの出番です。

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