「大正製薬の広告炎上?」怒る人は本当に多いのか 企業はネットでの批判に翻弄されるべきではない
東洋経済オンライン / 2024年7月5日 18時40分
大正製薬の栄養ドリンク剤「リポビタンD(リポD)」の広告が“炎上”しているという。
7月4日の夕方、インターネットニュースサイトの「ねとらぼ」が「『鬼すぎない?』 大正製薬の広告が“性差別”と物議…… 男女の“非対称性”に『昭和かな?』『時代にあってない』」と題した記事を配信。
記事によると、リボDを持った女性タレントのそばに添えられた「仕事、育児、家事。3人自分が欲しくないですか?」というコピーに対して、X(旧Twitter)で苦情が寄せられている――らしい。男性タレントバージョンの広告には、「時代が変わると疲れも変わりますからね」と書かれている。
本当に“炎上”していたのか
筆者としては、「この程度のことが問題になるのかな?」と思い、Xの投稿を調べてみたところ、案の定、批判的な意見はさほど多くはなかった。ニュースの掲載によって話題量は増えてはいたものの、批判的な意見と擁護的な意見が拮抗しているといったところだ。
ネットでの「炎上」の定義は明確ではないが、100件や200件程度の批判的な意見が出ていたところで、炎上とは言い難い(ちなみに、ねとらぼの記事では「炎上」という言葉は使われておらず、「物議をかもしています」「現代のジェンダー観にそぐわないという意見も相次ぎました」と記載している)。
週刊誌やネットメディアは大げさな表現をしがちであるが、この表現も適切なのかどうか、正直疑問が残るところである。
【画像】過去には「エロすぎる」と批判された壇蜜さん出演の宮城県PR動画も(4枚)
炎上しているかしていないかを問わず、不適切な広告表現があれば取り下げを検討するべきなのだが、今回のケースでは、そこも疑問である。
SNSでの批判的な声の大半は、「仕事、育児、家事の役割を女性に押し付けている」という、性役割分担意識を問題視しているものだ。
たしかに、時代に合わせてもう少し表現を配慮する必要はあったかもしれない。あるいは、男性版の広告も対にしたメッセージを入れるなどして、仕事だけでなく、育児や家事に参画している男性を応援する表現になっていたら、批判も抑えられたかもしれない。
しかし、この広告の表現が「性役割分担の固定化」に該当しているかどうかは、見た人の解釈の問題に負うところが多く、表現自体を「不適切」と言い切るのは難しい。もちろん、取り下げを検討するほどのケースでもない。
過去の類似ケースでは取り下げに至っていない
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