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「ぐっすり眠れない人」今すぐ摂るべき5つの食材 「眠りを誘うホルモン」が睡眠の質を高める

東洋経済オンライン / 2024年7月6日 21時0分

ここまで質のよい睡眠に効果的な栄養素について説明してきましたが、栄養はバランスよく摂取することが大切ですし、毎日、睡眠のことだけを考えて食事を決めるわけにもいきません。また、食事で栄養素を摂取するには、毎日の習慣として続けることが大切です。

そこで今回、これらすべての栄養素をしっかり含み、それぞれの栄養の吸収も良くした「ぐっすりスープの素(もと)」を考案しました。「ぐっすりスープの素」は、「蒸し大豆」「トマト」「粉チーズ」「みそ」「酢」の5種類の食品を混ぜ合わせて作ります。

(出所:『朝までぐっすり眠れる 深睡眠スープ』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

ここではそれぞれの栄養素と効果を見ていきましょう。

身近な食材に秘められた「ぐっすり」効果

トマト

トマトはトリプトファンやGABAといった睡眠の質改善に効果的な栄養素が含まれているほか、抗酸化作用の高いリコピンや疲労回復に効果的なクエン酸、美肌効果のあるビタミンなど、栄養の宝庫です。

さらにはうま味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれているため、スープのおいしさの決め手にもなっています。

蒸し大豆

大豆製品には、トリプトファンが多く含まれています。また、水溶性食物繊維も豊富なため、腸内環境を整え、血糖値の上昇を抑制する効果もあります。

ちなみに水煮の大豆でもレシピ的にはOKですが、蒸し大豆がおすすめ。その理由は、水煮の大豆は煮る過程で水のなかに栄養成分が溶け出してしまいますが、蒸し大豆は水を加えることなく蒸しているので、栄養素も保たれたままだからです。さらにはレトルトパウチのかたちで売られているものが多いので、袋の上から直接つぶして使えたりと、調理するうえでもとても便利です。

また、大豆には疲労を和らげる効果のある「チロシン」も含まれています。

みそ

蒸し大豆同様、みそのもととなる大豆にはトリプトファンが多く含まれています。また、発酵によってアミノ酸やビタミンが多量に生成されるため、大豆よりもさらに栄養的に優れた効果を発揮します。トリプトファンは14時間前後でメラトニンに変化するため、朝食に「ぐっすりスープ」を飲むと、より効果的です。

粉チーズ

乳製品にはトリプトファンが多く含まれています。「ぐっすりスープの素」に牛乳やチーズを足してアレンジすれば、睡眠に必要な栄養をより効果的に摂取できます。さらに、チロシンも多く含まれているのが特徴です。

ほかの食材の吸収を助けてくれる「お酢」

お酢には血糖値の上昇を緩やかにする働きがあるため、睡眠の質を高める効果が期待できます。

また、体脂肪・内臓脂肪の減少や血圧低下作用、疲労回復などにも効果的です。さらに、ほかの食材の吸収率を上げる作用もあります。

スーパーで手に入る食材ばかりで作れて、包丁やなべを使わずできるので、忙しい方でも続けやすいかと思います。

現に、このスープで夜中に起きる回数が7回から0回になった、朝とてもすっきり起きられるようになったという効果が出ています。

さらに、朝、昼、晩で追加する食材を変えることで、より睡眠改善の効果が期待できます。いい睡眠はまず食事から。ぜひ、毎日の睡眠のために試してみてください。

白濱 龍太郎:睡眠専門医

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