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人となり表れる「腕時計」自分らしさ表現するコツ ブランドやモデルの哲学が選ぶときのポイント

東洋経済オンライン / 2024年7月7日 9時0分

誠実な時計づくりの中にも、美しい美意識を取り入れるのが、最近のグランドセイコーのスタイルだ。

スイス時計を好むなら、チューダーがいいだろう。ロレックス創立者のハンス・ウイルスドルフが、技術と信頼性を生かした新ブランドとして1926年に創業したブランドで、フランス海軍などの軍隊や冒険家たちから愛されてきたタフウォッチを得意とする。

現代的なスペックを追求しており、「ブラックベイ」では、スイス連邦計量・認定局(METAS)が定める高い精度と1万5000ガウスの耐磁性能に準拠した高性能ムーブメントの「Cal.MT5602-U」を搭載。強い磁気を発するデジタル機器に囲まれた現代のビジネスマンのニーズに沿っている。

また200m防水のタフなケースやブレスレットなら雨や汗を問題にしないので、高温多湿の日本の夏も快適に乗り切れるだろう。

運命の時計を愛し抜くという価値観も普遍的

いくらファッション化したとしても、運命の時計を愛し抜き、次の世代へと受け継ぐという価値観もまた普遍的である。ジャガー・ルクルトは、そういった思いに応えるスイスの技巧派ブランドだ。

創業は1833年。当時から現在まで時計の精度を追求し、長い歴史の中で数多くのムーブメントや機構を開発してきた。その中でもアイコンモデルとなるのが、1931年に誕生した「レベルソ」だ。

風防を守るために考案された反転式ケースが特徴で、当時流行していたアール・デコ様式のデザインも普遍的な美しさがある。

時計を選ぶことは「自分と向き合う」ということ

高い技術を駆使し、時計の表と裏に機構を組み込むモデルも人気だが、私のおすすめはケースの裏側がソリッドバックになった「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」。

ケースバック部分にエングレービングを行うことができ、自分用としてイニシャルなどを彫るのもいいが、十数年使ってから子どもへのメッセージをエングレービングしてもらいプレゼントすることも可能だ。自分との美しい思い出とともに美しい時計を継承する。それも高級時計の楽しみ方の1つである。

時計がファッションであるなら、何を選んでもその人の自由だ。しかし自分のスタイルを表現するものでもあるのだから、ブランドやモデルの哲学が自分の哲学に沿うかを必ず見極めたい。結局のところ、時計を選ぶということは、自分と向き合うということでもあるのだ。

篠田 哲生:時計ジャーナリスト

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