「やせたり太ったり」糖尿病の彼が苦しんだループ 医師「マイルドドラッグの影響はすさまじい」
東洋経済オンライン / 2024年7月7日 15時0分
絵本作家の塚本やすしさんは、肝臓の数値や血糖値、中性脂肪の数値が悪く、糖尿病の教育入院(治療や検査をしつつ、病気を深刻に考えていない患者の意識を変える目的もある入院)や、突然倒れて緊急入院まで経験しています。しかしそれでも、暴飲暴食はやめられなかったそうで……。『イラスト日記 ゆるして!糖尿病』から一部を抜粋し、その顛末をお伝えします。
4回シリーズでお届けしています。今回は3回目です。
1回目:暴飲暴食続けた彼が40代で直面した「散々な」現実
2回目:「大好きなラーメンとお酒」やめられないナゼ
それでもやめられなかった暴飲暴食
教育入院、緊急入院と2回も入院して、そのたびに「規則正しい生活を送ろう」と反省するのだが、その気持ちがどうしても続かない。
【イラスト】刺し身定食なら3分で食べ終わるほど「早食い」をしていた筆者
40代にもなると、粗食というか和食をおいしく感じるようになった。和食は健康食といわれているが、おいしいのでつい食べすぎてしまう。それでは意味がない。
外を歩いていると、おいしそうな店の看板が目に入り、ついフラフラと入ってしまう。どうしても、暴飲暴食がやめられないのだ。
【画像】大食い・早食い・不摂生の日々をイラストで(9枚)
だいたい、健康的な生活を3カ月くらい送り、がまんできず不摂生な生活に戻り、また3カ月過ごす、というのがルーティンになっていた。
3カ月サイクルなのは、ちょうど病院の定期検査が3カ月に1回なので、そのせいだと思う。医者に怒られて健康的な生活を送り、ほめられたら不摂生な生活に戻る。まさしくイタチごっこである。
「好きなものを食べられない」苦行
健康的な生活を送るということは、食生活が制限されるということだ。好きなものを食べられない。私にとっては苦行の日々である。
好きなものも食べられず、なんのために生まれてきたんだろう、などと落ち込むこともあった。
50代になると、少し落ち着いてきたのだが、暴飲暴食は相変わらず続いていた。イベントの仕事で、地方に行くことが増えたのだが、各地で夕飯をご馳走になる。
地方の食べ物は、珍しいうえにおいしいものばかりだ。お酒もおいしいし、とても楽しい時間を過ごす。
これが禁酒をしている期間にあたると、お酒は飲まないで炭酸水を飲むようにしていた。その量も半端ない。30本くらい飲むのだ。ある店の主人には「最高記録」または「変人!」と言われた。今考えると素直にお酒を飲んでいればと思う。
白澤卓二医師からのアドバイス(1)
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