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医師が考案「脳梗塞の時限爆弾」を解除するスープ 中性脂肪と悪玉コレステロールをためこまない

東洋経済オンライン / 2024年7月7日 18時0分

それは、健康診断の数値やポッコリおなかが気になるのに、なかなか続かないのは、中性脂肪・コレステロールが、いますぐに重大な何かの問題になるという実感がないからではないでしょうか?

時限爆弾のうちは、なかなかその存在に注意することができません。どうしても放置しがちになってしまうのも頷けてしまいます。しかし、それらの「悪魔のあぶら」を放置していると、今から紹介するようなAさんのようなことになってしまいかねません。

Aさんは63歳の男性。社交的な性格で、タバコもお酒も大好きでした。また、休日はクルマを走らせることが楽しみのひとつです。しかしある日、頭が恐ろしいほどに痛み出し、救急搬送されます。結果は、脳梗塞。一命はとり留めたものの、そこから生活がガラリと変わりました。

医師からは「クルマの運転もやめたほうがいいでしょう」といわれてしまいました。当然、タバコやお酒にも指導が入ります。

さらに、うまく言葉が出ず、自分で思っていることが相手に伝えられず、話すことが億劫になっていきます。そうして、友人もいなくなり、趣味も楽しめなくなったAさんは、家に引きこもり、ふさぎがちになってしまいました。

脳梗塞は、発症後1年で12.8%、5年で35.3%、10年で51.3%と、10年以内には約2分の1の確率で再発するといわれています。

Aさんは、また脳梗塞で倒れるかもしれない、という恐怖を感じながら残りの人生を生きていくことになります。

発症する前とまったく同じ生活に戻ることは難しい

いかがでしょうか。医療技術が進んだいま、発症から4時間半以内に血栓溶解剤を静脈に注射できれば、約4割が後遺症をほとんど残さないレベルまで回復できるといいます。それでも半分以上の確率で、後遺症が残る人はいるということです。

脳のどの部分が、どの程度の損傷を受けたかで異なりますが、よくある脳梗塞の後遺症は次のようなものです。

●運動機能の障害…体の片側をうまく動かせなくなります。

●言語障害…話すこと、理解することが難しくなります。

●視覚障害…視野の一部が欠けたり、二重に見えたり、ものが見えにくくなります。

●認知障害…記憶力が落ちたり、注意力が散漫になったりします。

●感覚障害…痛みや温度を感じとれなかったり、異常な感覚が生じたりします。

●情緒的な変化…落ち込んだり、急に笑ったりなど、気持ちが不安定になります。

●嚥下障害…食べ物を飲み込むのが難しくなります。

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