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中央アジア「ATMと米ドル」使えない国・使わない国 日が暮れてからトラブると途方に暮れまくる

東洋経済オンライン / 2024年7月8日 17時0分

家畜だか野生だかわからないけど、育ちの良さような親子(ウズベキスタン)

外国のとんでもないトイレ、各国の国境職員や交通を取り締まる警察官との飽くなき闘い、車の残骸が転がる地雷地帯――。

新著『今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。』は、リモートワークをしながら世界中を旅する夫婦が、楽園(移住先)を探すため、軽自動車とともに南アフリカを目指す旅の記録です。

放浪して9年、いまだ日本に戻れていない事情とは…

同書から一部を抜粋し、3回にわたってお届けします。

第2回の舞台はキルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンです。

ATMと米ドル事情

旅先のことは、旅先で知るようにしている。

【写真で見る】ウズベキスタンの車より動物のほうが多い幹線道路

どんなに些細なことでも、現地で、ああ、そうだったのかとカラダで知ったほうがいい。ときとして驚きがあり、味わいがある。

また、この手の無謀な旅は、事前に調べれば調べるほど不安になってやめたくなるから、“知らぬが仏”がいい。“知らぬと仏”になるかもしれんけど。

現金は、旅先のATMに日本の銀行のカードを入れて、現地のお金を下ろしている。 キリル文字が書かれたロシアのATMに日本語のカードを入れても、ちゃんとルーブルが出てくる。日本円は出てこない。マシンはボクらより頭がいいのだ。

シベリアのクラスノヤルスクという町で、一度だけ、ルーブルどころかカードも返さなかった頭の悪いATMがあったけれど、おかげで大切なことを教わった。

お金を下ろすなら、昼間がいい。

米ドルがないと旅ができない

日が暮れてからトラブると途方に暮れる。っていうか、暮れまくった。

中央アジアでは、ふたつのことを学んだ。

ひとつは、ATMを使わない国と、使えない国があること。

もうひとつは、アメリカと仲が悪そうな国でも、米ドルが必須だったりすることだ。 たとえば、ウズベキスタンはレートの良い闇両替えがあるから、現地通貨が出てくるATMは使わない。そして、闇両替えするために米ドルは欠かせない。

お隣のトルクメニスタンのATMは、日本の銀行カードは使えない。米ドルを両替えすることになるので、ここでも米ドルは必須だ。もし万が一米ドルがなくなっても、クレジットカードでしのげる。

さらにお隣のイランは、ATMどころかクレジットカードも使えない。

カフェにVisaやMastercardのシールが貼ってあっても、あれは単なる飾り。オシャレなのだ。信じるとヒドい目に遭う。っていうか、遭った。

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