肌に良い「こすらない」摩擦レス美容の意外な盲点 ゴシゴシ洗顔NGだけでなく要注意なのは…
東洋経済オンライン / 2024年7月10日 9時0分
コスメマニアで美容サロンオーナーでもある美容家の石井美保さん。48歳とは思えない美肌の持ち主で、「憧れの肌」として雑誌などで特集が組まれることも多いが、もともとはくすみ、乾燥、シワに加え、毛穴も目立って……と悩みだらけだったという。
そんな石井さんを変えたのが「こすらない美容」。「こすらない」ことを意識して過ごすことで、赤みが消え、透明感がアップ、次第に乾燥を感じなくなり、キメが整って、毛穴も気にならなくなったという。石井さんの新刊「こすらなければ美肌」から、そのコツを一部抜粋・再構成して紹介する。
日々、知らないうちに肌をこすっている
肌をこすっていませんか?そう聞かれて、みなさん思い当たることはありますか?
【写真を見る】意外な盲点が保湿のステップ。大切なのが手つきで両頰を包んで「3秒ラップ」
たとえば、洗顔。たっぷりの泡をつかっているので大丈夫という人。毛穴詰まりを取り除こうと、何度もゴシゴシしていませんか? 洗顔後、顔をふくときにタオルを上下に動かしていたら、それはこすっています。
なぜ肌をこするといけないのか。肌をこすることで、まず肌表面にあるバリアが壊れます。すると、肌の中に抱え込まれていた潤いが、どんどん逃げていくため乾燥します。
【写真】意外な盲点が保湿のステップ。化粧水なら手全体がビショビショになるぐらいたっぷりと。また、大切なのが手つき。
また、壊れたバリアの隙間から、紫外線や乾燥、摩擦などの刺激が肌の中へ入り込みやすくなり、炎症が発生。その炎症がさらにバリアを壊し、乾燥も炎症も悪化させるという負のスパイラルに突入します。
また、炎症は、赤みや肌荒れ、ニキビの原因となるのに加えて、シミやくすみ、クマの原因となる黒褐色の色素=メラニンを必要以上に増やすスイッチをオン。肌のハリや弾力を支えるコラーゲンなどを分解する酵素も増やすため、シワができ、たるみ、ほうれい線が深くなるといったフォルム的な変化や毛穴目立ちを引き起こすなど、その影響は全方位に及ぶのです。
反対に、こすることをやめれば、これらの負の連鎖がストップ。肌の悩みがひとつ、またひとつと消えていき、どんどん肌状態が改善。こすれば肌トラブルが多発、こすらなければ健やかで美しい肌になれるのです。
手全体を密着させる「3秒ラップ」
雑誌やCMの影響もあって「摩擦レス」という言葉が一般的になってきました。しかし、「こすらない」を意識している方でも、それは洗顔・クレンジングに限ったことではないでしょうか。
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