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鉄道会社が続々参入「eスポーツ」狙いはどこに? 大手私鉄やJR、大会開催や体験施設など開設

東洋経済オンライン / 2024年7月12日 7時0分

両国国技館で2023年11月に開催されたeスポーツ国際競技会「Red Bull Home Ground」。これほどの規模で競技会が開催されるようになった(写真提供:eスポーツ情報サイト Negitaku.org)

デジタル対戦ゲームの競技「eスポーツ」に参画する鉄道事業者が増えている。JR各社や大手私鉄の「会社名+eスポーツ」を検索すると、ざっと見ても南海電鉄、JR東日本、東京メトロ、京王電鉄、大阪メトロ、京急電鉄、JR東海、JR西日本、JR九州、東急電鉄、西武鉄道、東武鉄道の各社がeスポーツに関わっている。

【写真18枚を見る】南海、京王、JR東日本、東京メトロ…鉄道会社が開いた大会やスタジアムの様子など「鉄道×eスポーツ」の最前線!

「eスポーツ」はコンピューターゲームをスポーツ競技のように楽しむ文化だ。2018年に「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンにも選ばれて知名度を上げた。この年、日本でeスポーツの普及に取り組んできた3組織が統合されて「JeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)」が設立された。JeSUはこの年を「日本のeスポーツ元年」としているようで、メディアもそれにならっている。

高まってきたeスポーツへの関心

しかし、私がeスポーツを見つけた年は2000年だ。当時私はゲームやIT関連のライターだった。ネタ探しのために東京ゲームショウ2000秋を訪れたところ、会場のいちばん奥の寂しいところで「WCGC(ワールドサイバーゲームズチャレンジ、World Cyber Games Challenge)の予選大会を開催していた。優勝者は韓国・ソウルで開催されるWCGC本戦に招待された。この試合を記事化して紹介したのは私だけだったような気がする。

当時は韓国でプロゲーマー協会が設立され、プロリーグの大きな試合はテレビで放送されていた。アメリカでは友達の家にPCを持ち込んで対戦する「LANパーティ」が流行しており、大きな競技大会はホテルの宴会場などを貸し切る規模になっていた。しかし日本では見向きもされず、海外の競技会の日本予選が細々と行われるだけだった。だが、取材した選手や関係者は未来を信じて活動を続けていた。

時が経って、2021年頃から鉄道分野のプレスリリースでeスポーツという言葉が現れはじめた。ついに自分のカテゴリーの鉄道分野まで巻き込んでいた。とても感慨深い。

【写真】南海、京王、JR東日本、東京メトロ…鉄道会社が開いた大会やスタジアムの様子など「鉄道×eスポーツ」の最前線(18枚)

JeSUによると、2023年の日本のeスポーツ市場規模は162億1900万円で、2019年の61億1800万円の約2.7倍から右肩上がりの成長となっており、2025年には200億円を突破するという。

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