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天然木の家に「今はひとり」42歳起業家の暮らし 「人が好き」でも家族・夫婦の枠組みは息苦しい

東洋経済オンライン / 2024年7月13日 11時0分

厚労省の調査によると、2023年の「ひとり暮らし」世帯は全体の34%を占め、統計開始以来、過去最多に(写真:大澤誠撮影)

日本では、ひとりで暮らす人が増加している。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、約10年後には日本の平均世帯数が2人以下になるという。

多数派になりつつある「ひとり暮らし」だが、事情はさまざまだ。ずっとひとり暮らしの人もいれば、これから他者と暮らす人、また他者と暮らしていたがひとりになった人もいるだろう。本連載では「ひとり暮らし」をする人をその自宅でインタビューし、暮らしぶりや心のうちをひもといていく。

東京で別荘暮らし?天然木の一軒家

東京で訪問看護や飲食関連の企業を経営する糟谷明範さんは、京王線沿線の多摩エリアにある一軒家で、ひとり暮らしをしている。駅から10分ほどの場所、住宅地のなかにある洗練されたログハウスが糟谷さんの自宅だ。

【写真22枚】東京郊外・ログハウスでの"好きなもの"に囲まれた「ひとり暮らし」

家に入ると漂う新鮮な木の香り。モノが少ないリビングの一角には、薪ストーブが置かれている。周囲からの視線を遮る庭木の配置が絶秒だ。吹き抜けの空間を通して木漏れ日が屋内に降り注ぐ。

先ほどまで都会の喧噪の中にいたことを遠くに感じる。

【画像22枚】心地よい雰囲気が漂う"ログハウス"でのひとり暮らし

「ログハウスを建てるのは、前のパートナーの希望でした。長野出身で、彼女自身がこういった天然木の家で育ったこともあって、東京でも同じような家に住みたがったのです。そこで彼女の実家と同じハウスブランドに依頼し“東京のログハウス”を建てました。

その結婚生活は2年で破綻して、彼女は出ていってしまったのですが……。僕は今でもこの家を気に入っています」(糟谷さん 以下の発言全て)。

実は糟谷さんは20代のときと30代のとき、2度結婚している。結婚生活は、どちらもおよそ2年で終わりを迎えた。

「2度の離婚経験から、僕は結婚に向いてないのだと気づきました。仕事では、在宅看護やカフェを起点にしたまちづくりを行う会社を経営していて、常に誰かとコミュニケーションを取っている毎日。仕事の話もあれば、人生相談もあるのですが、それはまったく苦ではないのです。

でも、だからこそプライベートでは静けさを求めてしまう。家族や恋人など密な関係の人とのコミュニケーションがこじれると、キャパオーバーになるんです。だから僕は、ひとりで暮らしたほうがいいのだと思っています」

ひとりで「心を遊ばせる時間」も必要

全体的にミニマルなインテリアだが、ダイニングスペースのちゃぶ台や窓際に置いたデスクなどに、アンティークテイストの家具が取り入れられている。

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