天然木の家に「今はひとり」42歳起業家の暮らし 「人が好き」でも家族・夫婦の枠組みは息苦しい
東洋経済オンライン / 2024年7月13日 11時0分
日本では、ひとりで暮らす人が増加している。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、約10年後には日本の平均世帯数が2人以下になるという。
多数派になりつつある「ひとり暮らし」だが、事情はさまざまだ。ずっとひとり暮らしの人もいれば、これから他者と暮らす人、また他者と暮らしていたがひとりになった人もいるだろう。本連載では「ひとり暮らし」をする人をその自宅でインタビューし、暮らしぶりや心のうちをひもといていく。
東京で別荘暮らし?天然木の一軒家
東京で訪問看護や飲食関連の企業を経営する糟谷明範さんは、京王線沿線の多摩エリアにある一軒家で、ひとり暮らしをしている。駅から10分ほどの場所、住宅地のなかにある洗練されたログハウスが糟谷さんの自宅だ。
【写真22枚】東京郊外・ログハウスでの"好きなもの"に囲まれた「ひとり暮らし」
家に入ると漂う新鮮な木の香り。モノが少ないリビングの一角には、薪ストーブが置かれている。周囲からの視線を遮る庭木の配置が絶秒だ。吹き抜けの空間を通して木漏れ日が屋内に降り注ぐ。
先ほどまで都会の喧噪の中にいたことを遠くに感じる。
【画像22枚】心地よい雰囲気が漂う"ログハウス"でのひとり暮らし
「ログハウスを建てるのは、前のパートナーの希望でした。長野出身で、彼女自身がこういった天然木の家で育ったこともあって、東京でも同じような家に住みたがったのです。そこで彼女の実家と同じハウスブランドに依頼し“東京のログハウス”を建てました。
その結婚生活は2年で破綻して、彼女は出ていってしまったのですが……。僕は今でもこの家を気に入っています」(糟谷さん 以下の発言全て)。
実は糟谷さんは20代のときと30代のとき、2度結婚している。結婚生活は、どちらもおよそ2年で終わりを迎えた。
「2度の離婚経験から、僕は結婚に向いてないのだと気づきました。仕事では、在宅看護やカフェを起点にしたまちづくりを行う会社を経営していて、常に誰かとコミュニケーションを取っている毎日。仕事の話もあれば、人生相談もあるのですが、それはまったく苦ではないのです。
でも、だからこそプライベートでは静けさを求めてしまう。家族や恋人など密な関係の人とのコミュニケーションがこじれると、キャパオーバーになるんです。だから僕は、ひとりで暮らしたほうがいいのだと思っています」
ひとりで「心を遊ばせる時間」も必要
全体的にミニマルなインテリアだが、ダイニングスペースのちゃぶ台や窓際に置いたデスクなどに、アンティークテイストの家具が取り入れられている。
この記事に関連するニュース
-
ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
夢の二世帯住宅で、想定外の「嫁姑問題」発生 不満ため込む妻に…夫「離婚の不安を感じています」【夫婦問題研究家・岡野あつこさんがアドバイス】
まいどなニュース / 2024年6月30日 19時55分
-
「結婚生活は本当に得なのか」の最終結論…和田秀樹「若さを保ち豊かな晩年を過ごす」ために捨てるべき考え
プレジデントオンライン / 2024年6月29日 15時15分
-
子供部屋おばさんが結婚できない理由11選
KOIGAKU / 2024年6月23日 18時3分
-
あなたは「22歳で見合い結婚した相手」と一生過ごせるか…「沖縄の90歳のおばー」が説く夫婦円満のコツ
プレジデントオンライン / 2024年6月20日 10時15分
ランキング
-
1なぜ?「N-BOX」新型登場でも10%以上の販売減 好敵「スペーシア」と異なる商品力の改め方
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時30分
-
2ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
3第171回芥川賞は朝比奈秋さんと松永K三蔵さんがダブル受賞
産経ニュース / 2024年7月17日 18時4分
-
4「ユニクロ・GU・COSのTシャツ」全部買ってわかった“本当にコスパが高い傑作アイテム”
日刊SPA! / 2024年7月17日 18時37分
-
5イケアのモバイルバッテリーに“発火恐れ” 製造不良で一部自主回収…… 海外では事故も発生
ねとらぼ / 2024年7月17日 20時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)