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ソフトバンク元副社長が自戒「老害三原則」の中身 人間には持って生まれた「残念な特質」がある

東洋経済オンライン / 2024年7月14日 17時0分

誰もが年を取るものですが…(撮影:今井康一)

多くの高齢者が気づかないうちに、「老害」になっている。

そう警鐘を鳴らすのは、ソフトバンク元副社長の松本徹三さんだ。

松本さんの新著『仕事が好きで何が悪い!』では、自身の戒めとしている老害三原則を紹介している。気づかないうちにやりがちな老害行動とは? 

著者自身のエピソードも交えつつ、本書から一部抜粋して紹介する。

年配者は職場で嫌がられる?

私は、私自身の世代を含む「65歳を超えた高齢者」の方々に対し、一言で言えば、「悠々自適なんて甘ったるいことを言っていないで、もっと働き続けましょうよ(それはそんなに嫌なことではないはずですよ)」ということを申し上げています。

これに対しては、「そうかな? 我々にその気があっても、年寄りは引っ込んでいてほしいと思っている若い連中は、結構多いよ」という反論が、すぐに出てきそうな気がします。

そうです。現実に「あれは、明らかに老害だよね」といったような「悪口」が、頻繁に囁かれるのも事実ですし、一般的に言って、年寄りが出しゃばるのはあまり喜ばれません。

私自身も、他の高齢者の言動を見ていて、「あ、これは嫌がられるだろうな」と感じることがしばしばありますし、「なるほど、これはまさしく『老害』だな」と思うケースも枚挙にいとまがありません。

もちろん、ネット民の中には、相手が年寄りだというだけで、反射的に「老害」呼ばわりして罵倒する心得違いも多く、私自身も時折その被害に遭って、ムカッとして言い返すこともないではありませんが、「老害」という言葉が適切に使われているケースの方が、やはり多いのは事実のようです。

ですから、全ての高齢者は、まずは「老害」というものの実態について知り、自らはその過ちを犯さないように努力することから始めるべきでしょう。

老害三原則

私は、自分自身を戒める目的も兼ねて、以下を「老害三原則」と名付けています。

1 自慢話をくどくどと繰り返し、意味もなく威張り、時には威圧的な態度を取る(結果として、職場の雰囲気が大きく害される)。

2 自分自身の過去の成功体験にこだわり、これに合致しないやり方を初めから否定する(結果として、革新的なやり方が受け入れられない、活力のない職場になってしまう)。

3 「システム的なアプローチ」とか「デジタル化」とか言った、自分の苦手とするやり方を忌避し、場合によっては敵視さえする(結果として旧態依然たる体制が続き、生産性の向上が進まない)。

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