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結果は「伝え方」で決まる、それには"型"がある 異性へ好意を伝える場合にも使える複数の"型"

東洋経済オンライン / 2024年7月15日 18時0分

型を使うことだけが目的になってしまうと、失敗してしまうこともあります。どの型がどういうシーンで活きるのか、どういうときに使うと失敗してしまうのか、理解しておくのは大切です。

█【「弱さを認める」の型】、【「本音」の型】

Kさんは、接待の途中でしたが、落ち込んでしまいました。Kさんには、もともと人とのコミュニケーションが得意なほうではない、という自意識がありました。持ち前の真面目さや素直さの魅力でなんとか営業としての信頼を勝ち得てきたタイプだったので、接待の場は苦手という意識が本人の中にもあったのです。

Kさん:「Jさん、口下手な僕が相手ですみません。なんとかJさんに楽しんでいただこうとあれこれ話題を考えてはいるのですが……はは。でも、ごはんが美味しいことが救いですね」

思わず本音を漏らしてしまったKさん。でも、Jさんのツボはここでした。

Jさん:「いえ、口下手なのは僕のほうです。誤解されることも多いんですが……僕も本当にコミュニケーションが苦手で。あ、ごはん、確かにおいしいですね」

正直に心を開いたKさんにつられる形で、Jさんも心を開いてくれました。Kさん的には計算外でしたが、あれこれアプローチしたことが報われた瞬間です。

状況や相手との関係によっていろいろ試してみる

Kさん:「そうですか……! よかった、そう言っていただけて、僕もほっとしました……。あ、ホットと言えば、秋だというのにまだまだ暑いですね。今年の冬は暖冬になるらしいですよ?」

Kさんは調子にのって、「天丼」と言われるジョークのテクニック(一度使ったジョークを忘れたころにふたたび持ち出すこと)で【「ユーモア」の型】まで差し込みました。でもここまで来たらJさんも打ち解けているので、笑ってくれました。

今回の実践例では、あえて、すべてがうまくいくわけではないパターンを考えてみました。うまく伝わるためのメカニズムを理解していないと必ずしもうまくいくわけではないということ、状況や相手との関係によっていろいろ試したり学んだりすることが大事、ということを伝えたかったからです。

そのときに必要になるのが、いろんな型があること自体を理解し、とっさに使えることだと思います。完璧にすべてを暗記するというより、自然に使えるようにふだんから意識することが大事です。

井手やすたか:博報堂ケトル コピーライター/クリエイティブ・ディレクター

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