真面目な人ほど「就活」で損する演技社会の「茶番」 会社が求める演技をできる人が評価される現実
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時0分
舟津:そうなんですよ。表向き言われてることは嘘で、ハックや裏技を知ってる人だけ得できると多数が信じている、本当に、デフォルトが不真面目な社会。一周回って、みんな訳がわからなくなっているんじゃないですかね。素を見せる演技をするけど、実際には素は出ていない。というか、素ってなんだっけ。演技がうまい人ほど訳がわからなくなっていくとすら思います。
会社でも本音を言う場所として、1on1という上司と部下が一対一で行う面談が流行っていますけど、これも本当に本音を言っちゃったら困るんですよね。まさに両者の演技が問われるところ。上司は上司で、部下は部下で、当たり障りないけど盛り上がる程度の悩みとか問題意識をうまいこと共有して、揉めない程度に満足度の高い時間にすることが、両者に求められてしまっている。
鳥羽:「この面談の意味、わかってるよね? 空気読んでくれよな」みたいな(笑)。
舟津:ほんとにそんな感じですね。
(7月18日に配信される第3回に続く)
鳥羽 和久:教育者、作家
舟津 昌平:経営学者、東京大学大学院経済学研究科講師
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
なぜ先生は学生を「怒れなく」なっているのか 教育現場を弱体化させている1つの「妄想」
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 14時0分
-
「マウントを取る道具」として広まる歪な論文信仰 専門家は「思考と責任」の便利な外注先ではない
東洋経済オンライン / 2024年6月28日 11時30分
-
Z世代が囚われる「第三者目線」という強迫観念 メリットなき個人行動の「コンプライアンス化」
東洋経済オンライン / 2024年6月27日 11時0分
-
なぜ大人は若者に「合わせる」ようになったのか 成熟という価値観を喪ったデオドラント化社会
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 11時0分
-
「全身全霊で働くっておかしくないですか?」会社員が読書できるゆとりを持つためには――大事なのは、真面目に働く「フリをする」技術【三宅香帆×佐川恭一対談 後編】
集英社オンライン / 2024年6月22日 11時0分
ランキング
-
1旅客機用の燃料不足で緊急対策 輸送船を増強、運転手確保へ
共同通信 / 2024年7月16日 23時42分
-
2大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
3工学系出身者が「先進国最低レベル」日本の"暗雲" エンジニアを育てられない国が抱える大問題
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時0分
-
4CoCo壱「わずか3年で3回目の値上げ」は吉と出るか 過去の値上げでは「客離れ」は見られないが…
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時30分
-
5「再配達は有料に」 ドライバーの本音は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月17日 6時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)