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町中華の「チャーラー」に人はなぜ魅せられるのか チャーハン、ラーメン、交互に食べて得られる幸せ

東洋経済オンライン / 2024年7月18日 11時30分

それまで中華料理店のメニューは単品のみしかなかったため、お値打ちなセットメニューは飛ぶように売れ、「眞弓苑」は夜のみの営業だったにもかかわらず連日大盛況だったという。その後、渡邊さんは独立して名古屋駅の近くに「中国料理 千龍」を開店した。蔡さんも千種区神田町に「中国料理 龍美」の1号店を創業。2人は「眞弓苑」で好評を博したセットをメニューに取り入れた。もちろん、チャーラーも。

渡邊さんは2011年に、蔡さんは2019年に亡くなり、現在はそれぞれの息子さんたちが跡を継いでいる。それが名古屋市熱田区の「元祖名古屋中華 渡辺」と、名古屋市内に4店舗と東京・西荻窪に展開する「元祖名古屋中華 龍美」である。屋号に元祖名古屋中華を入れたのは、今では名古屋の中華料理店で当たり前となったセットメニューを考案した先代の偉業を地元の人々に伝えたいという思いからだ。

町中華でチャーラーを食べ歩く

昨年の秋頃、蔡洪涛さんの息子で「元祖名古屋中華 龍美」のオーナー、斎藤隼さんに中華料理店でチャーラーを食べ歩くスタンプラリー型のイベント、「チャーラー祭り」の企画を持ちかけた。

斎藤さんが愛知県中華料理生活衛生同業組合に提案し、12店舗が参加する「チャーラー祭り2024夏」を6月15日〜8月31日開催。全店制覇するとオリジナルTシャツや割引券がもらえる。筆者も公式アンバサダーとして参加しているので、この機会に名古屋のチャーラー文化を堪能していただけたらそんな嬉しいことはない。

永谷 正樹:フードライター、フォトグラファー

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