1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「睡眠の質が悪い人」脳が発するSOSの2つの兆候 自称「ショートスリーパー」ほど注意が必要

東洋経済オンライン / 2024年7月20日 18時0分

睡眠時間を確保しても日中の眠気が取れない人には、3つのタイプがあるという(写真:Xeno/PIXTA)

よく眠ったつもりなのに、頭がぼーっとする、体がだるい。そう感じている人は、「睡眠の質」を見直す必要があるかもしれない、と睡眠専門医の白濱龍太郎氏は指摘します。自分の「睡眠の質」を把握し、改善するにはどうすればいいのか。白濱氏が、いくら寝ても疲れが取れない人の3つのタイプを紹介しながら、その対処法を解説します。

※本稿は、白濱氏の著書『朝までぐっすり眠れる 深睡眠スープ』から、一部を抜粋・再編集してお届けします。

日本人は世界でいちばん眠れていない

2021年にOECD(経済協力開発機構)が調査したところによると、加盟国中、平均睡眠時間がもっとも少ないのは日本という結果でした。

中国が9時間1分、アメリカが8時間51分、韓国が7時間51分なのに対して、日本の平均睡眠時間は7時間22分と、世界各国の睡眠時間を大きく下回る状況です。

さらに詳しく調べると、日本国内で睡眠時間が6時間未満の人は、男性37.5%、女性40.6%と、男女ともに約4割にものぼるようです(厚生労働省『令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要』より)。

しかし、元から日本人の睡眠時間が短かかったわけではありません。1960年の日本人の平均睡眠時間は8.22時間だったので、約50年間で1時間も短くなってしまったということになります。

深刻なデータですが、じつは現代の日本人には「眠れていない」ということを正しく自覚していない/または軽視してしまっている人も、意外に多いのです。

「自分はショートスリーパー」という思い込み

ここからは、「眠れているつもりで眠れていない」という、要注意サインをご紹介しましょう。

まず注意していただきたいのは、ベッドやソファにバタッと横になったとたん眠り込んでしまう、「バタンキュー」状態です。

消灯、または床についてから眠りに入るまでの時間を「入眠潜時(にゅうみんせんじ)」といいますが、この時間は10〜15分ほどかかるのが普通です。

しかし、入眠潜時があまりに短く「いつ寝たのかわからない」「気づいたら朝になっていた」というのは、睡眠というより気絶に近いといえます。寝つきがよいように思えるかもしれませんが、じつは睡眠負債をため込みすぎているせいで、脳がシャットダウンしているのです。

「すぐ寝られる」と「よく眠れている」は、決して同義ではありません。心当たりのある人は、早めに生活習慣を見直しましょう。

また、「机にいつも書類が山積みになっていて、なかなか片付けられない」という状態も、脳のSOSサインです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください