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「四季報丸写し」が会社員人生に与える驚きの変化 300社やれば絶大な効果を発揮

東洋経済オンライン / 2024年7月21日 8時50分

昨年夏に平田君から「山川さん、8月の真夏の日曜日に『四季報』の勉強会をやるので来てください」と言われて顔を出しました。どうせ3人か4人ぐらいで、ピザでも食べながらやるのかなと思っていたら、150人ぐらい来場するというではないですか。驚きました。本当に集まっていたんです。

みんな黙々と『会社四季報』を持ってきて写経するという、もう見たことのないような光景が繰り広げられていて、不思議な光景でした。

その後、正月明けてすぐ、もう一度、四季報写経会の講師を頼まれました。またそこでも60名の方が休日の朝から写経をしに集まっていました。これはなんか、おかしなことになってるなと思っていたら、今度は3月から四季報写経ウーマンがどんどんと写経していることが、X(旧Twitter)で流れてきました。

しかも、彼女は写経をした結果、仮説がバンバン湧いてくるようになって、深い洞察ができるようになっていました。彼女のXを見た人たちが「これはすごいぞ」「自分もやれば仮説が湧くかも!」ということで、さらにそこに人が集まるようになり、現在に至っています。

最近はこの3人で株式会社四季報写経を設立して、法人向けセミナーをスタートしました。四季報写経のやり方から、効能、仮説構築へつながる方法論などについてコンサルティングなどを開始しています。

300社書き写すと変化を実感できる

ーー何社くらい書き写すと、変化が出ますか。

私の考えでは300社ぐらいです。100社でも変化を感じる人はかなりいると思いますが、本音は300社なんです。ただ300社はややハードルが高いので、講演などでは100社って言っています。そのぐらいに抑えないとやる気が失せるので。まずは100社、そして300社と話しています。

300社くらい写経すると、いろんなデータの関連が見えてきます。資本関係とか取引関係とか。あと新聞などのニュースを読んでいても、「あ、この会社、四季報でみたぞ」っていうのが出てきます。大切なのは、1つの会社に興味を持ったら、さらにその周辺を調べることです。

若いうちは1を聞いて10調べるっていうことを繰り返さなければダメです。1を聞いて10を知る人は、1を聞いて10調べる人です。私のように年を取ってくると、だんだん調べることが億劫になり、1を聞いたら10自慢するっていうことになっちゃうけれども、若い人はとにかく調べる必要があります。つまり書き写す+さらに調べるです。

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