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世界最大級テック展示会で注目集めたテーマは? プロダクトやサービスで日本は韓国に及ばず

東洋経済オンライン / 2024年7月23日 19時0分

このサービスがブラッシュアップされていけば、いずれは「夏に10人でバーベキュー」「子どもの誕生日パーティー」「ヴィーガン向けの感謝祭イベント」のように、キーワードやシチュエーション、参加者の属性などを伝えるだけで、生成AIがその場に適したメニューを提案し、それに沿った材料のセットが自動的に届くようになるでしょう。

同じように、冷蔵庫内の食品の在庫を生成AIが常時把握し、不足した場合はウォルマートのネットスーパーに自動的に注文して補充してくれる未来も、遠からず訪れることが予想できます。

最新のテクノロジーを機能や性能だけで語るのではなく、日常生活の延長線上に溶け込むストーリーの一部としてプレゼンする。ウォルマートの基調講演からは、生成AIを自社のサービスにシームレスに組み込む必然性とリアリティが確かに感じられました。

このように、CESのようなビッグイベントで見るべきは、プロダクトだけではありません。その年の基調講演で誰が、何を語っているかもしっかりとチェックしておきましょう。

CES 2024での日本企業の注目すべき発表

CES 2024では、例年と同様に、ソニーグループやホンダなど、日本の大企業の出展も、当然ながら多数見かけました。

ホンダはグローバル市場に投入する新たなEV「Honda 0シリーズ」を、三部敏宏社長が世界初発表。2040年にはエンジン車を全廃することを目標に掲げながらも、現状では出遅れている同社としては、巻き返しの切り札として、新世代EVに注力していくことが予想されます。

また、ホンダとソニーグループの合弁企業であるソニー・ホンダモビリティも、同社の川西泉社長、ソニーグループの吉田憲一郎CEO、ホンダの三部社長が現地に駆けつけ、EV「アフィーラ(AFEELA)」の進化した最新プロトタイプを発表。PS5のコントローラーを使ってステージに無人車両を登場させる演出で会場を沸かせました。

アフィーラには、マイクロソフトのAIクラウド「Azure OpenAI Service」を使った対話型AIを搭載することも発表されました。モビリティという箱に生成AIをどう活用するかという創意工夫が感じられ、2026年の北米市場での販売に向けて本格的に始動している様子が伝わってきました。

CES 2024に出展した日本企業の中では、2018年に旭硝子から社名を変更してリブランディングを図ったAGCが、非常に見応えのある展示を行っていたことも印象に残っています。

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