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「本当の人生」にもっとも必要な夫婦関係の見直し 一度目や若い頃の結婚は「偽りの自己」が決めがち

東洋経済オンライン / 2024年7月25日 16時30分

(写真:プラナ/PIXTA)

人は周囲の環境に迎合し、適応するために「偽りの自己」を形成していきます。ただ、周りに合わせすぎて、本当の自分を見失った状態は心の健康に悪影響を及ぼします。それまでの肩書や社会的地位が清算される人生後半こそ、「本当の自己」に戻れる好機です。本稿では、『本当の人生 人生後半は思い通りに生きる』より一部抜粋・再構成のうえ、「本当の自己」の取り戻し方をご紹介します。

最大の障害になりうる配偶者の反対意見

定年や引退、子育ての卒業などで、人生の次のステージが始まる際に、本当の自分で生きていくためには、人づきあいの見直しも必要です。

出世のために、保身のために、この人とつきあっていなければならないと思っていた人については、その必要がなくなれば、無理につきあう必要はありません。本当の自分が楽しくつきあえる相手とだけ、つきあえばいいということになります。

その中で、もっとも見直しが必要だと私が考えているのが、夫婦関係です。本当の自分として好きに生きたいと思っても、世間体が悪いと真っ先に止めに入るのは、多くの場合、配偶者でしょう。

あるいは、残りの人生はラーメン屋めぐりだの、ワイナリーや酒蔵をめぐって暮らそうと思っていても、身体に悪いと言って止めにくるのもやはり配偶者(子どもの場合もあるでしょうが)でしょう。

歳をとったから異性とフランクにつきあいたいというような場合でも、必要以上に嫉妬したり、怒ったりするのは配偶者ではないでしょうか? 

あるいは、これからは老後の蓄えのつもりで貯めたお金を、楽しみのために使おうとする際に、ブレーキになるのも配偶者のような気がします。それで残りの人生、ずっとがまんできるのかを考える必要があるということです。

あるいは、本当の自分に戻った際に、話が合うのか、気が合うのかも重大な問題です。以前なら、会社に行っていたり、子育てで忙しかったりで、顔を突き合わせていなくても済んでいたものが、仕事がなくなり、子どもも巣立ってしまったりで、夫婦2人の生活が始まると、話が合わない、気が合わないが顕在化します。

久しぶりに夫婦でフレンチを食べに行っても、さっぱり話が盛り上がらない、旅行に行っても気詰まりだということもあるでしょう。この人とずっと一緒に食事というのは嫌だとか、旅行に行く気がしないということもあり得ます。

本当の自分に戻るということは、理性とか理屈とか世間体の世界から、感性の世界に戻るということでもあります。そういう本音の自分に戻ったとき、この人じゃ無理ということが往々にして起こり得るのではないでしょうか?

打算や世間体で相手を選ぶと……

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