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企画が浮かばない元凶「思い込み」を排除する技術 「前提ありき」会話がもたらす思わぬ弊害とは

東洋経済オンライン / 2024年7月26日 17時0分

日々の仕事がうまくいくための仕事の考え方・向き合い方のヒントをご紹介します(写真:USSIE/PIXTA)

「何時間も考えたのに企画が通らない」「世の中をワッと驚かせるようなアイデアが生まれない」「本当はもっと大きな仕事がしたい」――仕事に打ち込む方なら、必ずこうした壁にぶつかると思います。

今でこそ時々「無双状態だね」と冷やかされる私も、かつては不遇が続き、そこから抜け出すためにいつも悩み、たくさんの汗をかいてきました。だからこそ、うまくいかずに悩んでいるビジネスパーソンの気持ちが痛いほどわかります。

そこで、日々の仕事がうまくいくための仕事の考え方・向き合い方のヒントを、『無双の仕事術』という本に詰め込みました(この記事は本書より一部抜粋、再構成してお届けします)。

アイデアはHOWとWHATがある

実務の現場や大学院の学生と日々接する中で、「アイデアはどうやったら生まれるのですか」「歩いているとポンポンと空から降って来るのですか」「やっぱり天才じゃないと良いアイデアは生まれないのですか?」と質問されることがあります。

私の答えはいずれも「NO」です。アイデアは誰でも生み出すことができると言い切れます。

アイデアは大きく2つの種類に分けられると考えています。

1つは、自分の仕事を進める上で、次の一手につなげるためには「何をすべきなのか(WHAT)」を考えるアイデアです。WHATのアイデアが生まれると、より力強い仕事が生まれます。

もう1つは「どのように、実現するのか(HOW)」のアイデアです。例えば、商品名を考えたり、世の中で効果的なプロモーションを考え出したり、CMのプランニングをするといったことも、この「HOW」のアイデアの領域です。

ついつい仕事をする中で、私たちは「HOW」のアイデアに目がいきがちですが、仕事で“無双”するには「何をすべきか(WHAT)」をしっかり考えることがとても重要です。

というのも、WHATが定まらないまま手段ばかりを追いかけても、成果には結びつきづらいからです。

WHATのアイデア次第で、私たちの仕事は力強く前進することもあれば、驚くほど停滞もします。

人々の生活をなまなましく捉える

私が経験した実際の事例を一部加工して、面白いほどアイデアが生まれるプロセスを見ていきましょう。

「オランダに日本が誇る日本食『明太子』を販売したい」

と、ある商社に勤務するIさんから相談を受けたとき、私は直観的に「これはハードルが高いお題だな」と感じました。

上司は簡単にヨーロッパの市場に食い込めると考えていたようですが、実際にはなかなか難しく、彼女自身も行き詰まっていました。そこで、私にアドバイザー役として白羽の矢が立てられたのです。

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