1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

会社員が「15年で漫画飯600食再現」情熱の原動力 「深夜食堂」や「きのう何食べた?」など数々再現

東洋経済オンライン / 2024年7月26日 12時0分

『深夜食堂』や『きのう何食べた?』など梅本さんが再現したマンガ飯の数々(写真:梅本さん提供を編集部で加工)

仕事が終わって帰宅したら疲れて何もできない──。そんな人がいる一方で、時間、体力、お金をやりくりしながら趣味に没頭するビジネスパーソンがいる。彼らはなぜ、その趣味にハマったのか。どんなに忙しくても、趣味を続けられる秘訣とは。連載 隣の勤め人の「すごい趣味」では、仕事のかたわら、趣味をとことん楽しむ人に話を聞き、その趣味の魅力を深掘りする。

15年以上もマンガ飯を再現し続ける

「甘辛手羽先」「なすの山椒揚げ」「具だくさんのアツアツつけ汁の“つけめん”」「鳥カツのばんごはん」「厚切りベーコンと半じゅく卵のポテトサラダ」──。これらはすべて、漫画に登場する料理を再現した「マンガ飯」だ。

【写真17枚】600食以上のマンガ飯を再現!『ダンジョン飯』『きのう何食べた?』『深夜食堂』などこれまで再現した料理の数々。【記事に載せきれなかった写真も掲載】

再現したのは、会社員の梅本ゆうこさん。2008年にマンガ飯の再現を始め、完成した料理の写真やレシピ、調理手順、食べた感想を、ブログ「マンガ食堂」やYouTubeで発信。これまでに作ったマンガ飯は600食を超えた。

普段はウェブ業界の編集者として、朝から夕方までフルタイムで働いている。「最近は仕事が忙しいので作っても週に1、2回」と語る彼女だが、ブログの更新は15年以上続いている。その情熱の原動力はどこにあるのだろうか。

【写真17枚】600食以上のマンガ飯を再現!『ダンジョン飯』『きのう何食べた?』『深夜食堂』などこれまで再現した料理の数々。【記事に載せきれなかった写真も掲載】

梅本さんは子どものころから食べることが大好きで、教科書に出てくる食べ物にも興味を示す子どもだった。

「国語の教科書で読んだ『ちいちゃんのかげおくり』に登場する“ほしいい(干し飯)”、算数の問題に出てくる“ケーキ”や、理科の教科書に出てくる“砂糖水”“食塩水”まで気になって仕方なかったですね」

漫画も大好きで、夫と分担して漫画雑誌を何誌も購読。読むジャンルがどんどん広がっていった。

「映画は2時間座って観なければいけませんが、漫画は読む時間や速さを自由に調整できます。時間の融通が利くマンガを自然と楽しむことが増えていきましたね」

料理を楽しめなくなり「マンガ飯」を再現

そんな梅本さんがマンガ飯の再現を始めたのは、仕事を始めてから。料理を楽しめなくなったことがきっかけだった。

「仕事で深夜に帰宅しても、『オレンジページ』を見ながら食べたい料理を作っていたんです。でも、仕事で壁にぶつかり、あれだけ楽しみだった料理が“面倒くさい単なる家事”に変わることがありました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください